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製造業 志望動機

ものづくり・製造業の志望動機(履歴書)が思い付かない方必見!書き方と職種・経験別に例文を紹介

2018/08/24公開 / 2023/09/08更新

履歴書を書く中で、誰しも頭を抱えてしまいがちなのが志望動機ではないでしょうか。

志望動機は、書き方次第で採用担当者の目に留まるかどうかが決まるといっても過言ではないほど、人選の上で重要な判断材料になります。

ただ漠然と「少ない文字数の中で、しっかり自分の熱意をアピールしなければ」と考えていては、良い文章がなかなか思い付かない状況に陥りやすいものです。

そこで今回の記事では、ものづくりや製造業の仕事を希望している人に向けて、志望動機で好印象を持ってもらえる書き方のポイントと例文をご紹介します。

製造業の仕事は、工程や役割によって主に5種類の業務内容に分かれており、それぞれの職種に適したアピールが必要です。ものづくり・製造業全般における志望動機の考え方や職種ごとの未経験者・経験者に分けた志望動機例文、および書き方のポイントを解説していきます。

すぐに自身の希望職種に合った例文と解説を見たいかたは、下記のリンクからご覧ください。

  1. 製造の仕事の志望動機例文を見る
  2. 加工の仕事の志望動機例文を見る
  3. 検査・検品の仕事の志望動機例文を見る
  4. 梱包、積み込みなどの軽作業の志望動機例文を見る
  5. 管理の仕事の志望動機例文を見る

製造業(ものづくり)で志望動機を考える際のポイント

志望動機が思い付かないからといって、例文やテンプレートに沿って作りたくなる人がいるかもしれませんが、その作り方では採用担当者の心に響く志望動機を書くことが難しくなります。採用担当を長く経験している相手に、無難な言葉と文章構成でまとめあげた志望動機を伝えても、ありきたりで熱意が感じられないと認識されてしまうからです。

志望動機の中に自分という人間を売り込むオリジナリティを出すには、希望職種に対する自分自身の考えを整理することが必要不可欠です。まずは3つの視点から、志望動機を紐解いて考えてみましょう。

ものづくり・製造業を選んだ理由

数ある業種の中から、ものづくり・製造業を仕事にしたいと思ったきっかけや理由を考えてみましょう。

製造業の経験者であれば、前職の頃に「やりがいを感じて取り組んできた」「ものづくりでもっと突き詰めたい目標が見つかった」など、これまでの経験から気持ちを新たに応募する理由が多いかもしれません。

製造業が未経験で明確な志望理由が思い付かない人は、今までの生活の中で、どんなものづくりとの接点があったのか探してみましょう。DIYや料理などが趣味の人は、そこが志望動機の入口になりえますし、良い製品に出会って製造過程に興味を持った事がきっかけでも構いません。具体性のある、ものづくりに対して前向きなエピソードを志望理由として選びましょう。

応募する企業を選んだ理由

一口に製造業を営む会社といっても、企業ごとに様々な特徴があります。なぜこの企業に応募したのかという理由を整理するには、ある程度の企業研究が必要です。

インターネット上の情報や書籍、企業説明会などから企業について調べ、この企業はどういった経営理念で運営しているのか、この会社にしかない強みは何かなど、同業他社とも比較をしながら情報収集していきましょう。企業研究によって魅力を感じる面を見つけることで、応募する企業への特別な思いを、志望動機として伝えることができます。

求人の条件など、薄い内容の情報をもとに自分の希望を書くより、時間をかけて企業について理解した姿勢を感じられる志望動機の方が高評価につながるでしょう。

自分自身の強みや展望

ものづくりにおいて活かせる経験や長所を採用担当者にアピールすることは、企業にとって戦力となる人材か判断する中で、大きくプラスに働きます。

製造業の職歴がある人は、食品や衣服、電子機器など、製品の種類を問わず、前職で身につけた知識や技術を、前面に押し出したアピールポイントにしましょう。可能な範囲で携わっていた業務内容や知識を具体的に説明することで、応募者の職歴に対する信憑性が増します。また、企業側も応募してきた人材をどの程度、自社の業務の中で活かすことができるのか、イメージしやすくなります。

ものづくりの仕事が未経験の人は、職種に対して強みになる長所を探してみましょう。同じ製品を作り続ける製造過程の職種であれば根気強さ、梱包・積み込みには体力、管理を担当する仕事であれば、取りまとめるコミュニケーション力や細部まで見逃さない正確さなどが必要になります。

製造業に活かせる長所はどこで培われたものか、どのような場面で発揮してきたのかなど、具体的なエピソードをまじえた志望動機にできれば効果的です。直近の出来事で思い付かない場合は、子どもの頃や学生時代の出来事から結びつけても構いません。

採用担当者に好印象を残すには、今後の展望を伝えることも大切です。ものづくりに関わる目標やこころざしを示すことで、仕事への熱意が伝わります。製造業の未経験者でも地に足の着いた、これからの明確なビジョンをアピールできれば、「成長が期待できる」と感じてもらえるでしょう。

製造業(ものづくり)で志望動機を書く際のポイント

志望動機がはっきりしたら、次は文章でどのように伝えるかが重要になります。いくら企業側から見て高評価になりえる志望動機であっても、いまひとつ伝わらない文章では悔しい思いをしかねません。

履歴書で書類選考がある場合、数百字の志望動機次第で、面接の場へと進めるかどうかが決まることもあります。

ここからは「この人に会って、もっと話を聞いてみたい」と採用担当者に思わせるような、志望動機の書き方のコツを解説していきます。

企業が求める人物像に合う書き出し

まずは、企業が求めている人材を意識した文章で、志望理由の結論を述べましょう。

最初に目にする書き出しの文章は、応募者という人間に興味を惹きつけられるかどうかを左右します。あまりにも企業側が描いている人物像とかけ離れている志望動機は、マイナスに捉えられる可能性が高いです。

また、抽象的な言葉を並べたり、経歴をなぞったりするような書き出しは避ける必要があります。「貴社の事業内容に関心を持った」なら事業内容のどういう部分に何を感じたのか、「前職に近い仕事を希望している」なら過去の経験からどういったビジョンに繋げたいのかといった、詳しく噛み砕いた文章で書き始めましょう。

オリジナリティのあるエピソード

書き出しで述べた志望動機の結論に対するエピソードを、中間部に入れていきます。

結論に至った理由などを説明する中で、自分が経験した出来事に触れていくことで、オリジナリティあふれる志望動機になります。極力、エピソードも具体的かつ独自性のある内容を記述し、ありきたりな印象にならないようにしましょう。

期待を持たせる締めの言葉

最後は、未来へのポジティブな意気込みを伝えて、企業側に即戦力となる人材のイメージを持ってもらえるような志望動機にまとめましょう。特に最初と最後の文章は、良くも悪くも印象に残りやすいので、客観的に読み手側の目線から文章を作りたいところです。

企業に入ったらどのような戦力になれるビジョンなのか、どのような目標に向かって情熱を注いでいけるのかなど、採用担当者に期待を持ってもらえる締めくくりを目指しましょう。

ものづくり・製造業の志望動機と例文(製造編

▼例文1(製造未経験者向け)

「幼少期からプラモデル作りに熱中し、その後いろいろな工作を続けているうちに製造の仕事に興味をもちました。複数部門をローテーションで回すことでさまざまな作業を経験できる御社のスタッフ育成方針を知り、充実した経験を積みながら常に向上心をもって業務にのぞめると考えました。また運動が好きなので体を動かしながら働ける職場に就きたく、今回未経験ではありますが応募させていただきました。」

▽解説

未経験者が製造の仕事に応募する場合、未経験であることを書いた上でそれを上回る熱意を伝えることが重要です。上記の例文の場合、企業研究を通してその企業ならではの特徴を理解していることがわかるため、採用担当者にもよい印象をもってもらえるでしょう。また体力面のアピールも製造業の仕事においてはプラス評価になりやすいです。

▼例文2(製造経験者向け)

「前職において3年間、同規模の自動車工場における製造ラインを担当しておりました。御社での業務とは製品の種類が異なりますが、前職で得た知識や経験を活かせると思い、今回応募させていただきました。前職では製品の製造だけでなくスタッフ管理や生産管理など管理業務にも携わっていたため、それらの経験を活かしさらなるステップアップをはかっていきたいと考えております。」

▽解説

製造の仕事の経験がある方は、前職の担当業務とそこで得た技術や知識など、過去の経験が次の職場でも活かせる可能性があることを志望動機に書くとよいでしょう。上記の例文では製造業界で十分な経験を積んだことがわかり、また仮に募集要項には書かれていない仕事の経験がある場合も、新しい職場でポジションがある可能性があるため記述しましょう。いずれにしても、熱意がある応募者であるという印象が採用担当者に伝わります。

製造の仕事に応募する際の志望動機、書き方のポイント

「ものづくりが好き」というのは大きな志望理由になります。ただそれだけでは弱いため、なぜその企業の仕事を選んだのか、もう少し踏み込んだ志望動機が必要です。

たとえばA社という自動車系企業の製造の仕事に応募する場合、競合であるB社との違いがどれだけ理解できているかはポイントの1つになります。応募前に企業研究をし、他社と比較してその企業ならではの特徴を知っておくと志望動機も書きやすいでしょう。

製造の仕事に向いている人

製造の仕事で行う作業のほとんどは「ものづくり」に関係しており、ものづくりが好きな人は製造の仕事に適しているといえるでしょう。また製造の仕事は自動車などの機械製品や金属加工品、はたまたお菓子や惣菜などの食品や化粧品など、さまざまな製品の生産に携われるため、特定ジャンルに特化したものづくりがしたい人にも向いています。

ただし担当する部門によって若干の違いはあるものの、製造の仕事は同じ作業を長時間にわたり何度も繰り返すことが多いという特徴があります。よってコツコツと繰り返しの作業を続けることが得意な人も、製造の仕事に向いているといえます。

製造の仕事を見てみる!

製造業のメインとなる仕事は、いうまでもなく製品の製造です。工業製品であれば主に部品の組み立て作業がこれにあたり、食品工場であれば簡単な調理も含まれます。これらの作業を行うには機械や工具の使用方法を覚える必要があり、就職・転職後しばらくは作業がスムーズにいかないかもしれません。

けれど製造にかかわる仕事は基本的に流れ作業(ライン作業)であり、生産方法に大きな変更が生じない限り、あらたに覚えなければならない作業は少ないです。そのため一度仕事を覚えてしまえば長期的に勤務できます。安定した就業環境を手に入れるためにも、一度どんな仕事があるのかを見てみることをオススメします。

 

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ものづくり・製造業の志望動機と例文(加工編)

ここでは金属加工の仕事に応募する際の志望動機例文をご紹介します。

▼例文3(加工未経験者向け)

「幼少期に電子工作によるラジオの基板作りや電動模型のモーターのハンダ付けなどで電子回路の基本的な知識を学びました。直近では電動工具を使った棚作りなどのDIYを行っています。金属加工は未経験ですが、もともと手先が器用で細かい作業が得意ですので、比較的短期間で技術を習得できると思います。貴社製品◯◯の品質は世界的にも高い評価を受けており、御社において自身の強みが活かせると思い、今回志望させていただきました。」

▽解説

金属加工に関連する自身の経験について具体例を挙げており、直近での事例も入れることで未経験という条件を上回る仕事へのモチベーションの高さや意欲がうかがえます。また応募する相手企業の強みと自身の強みを重ねることで、採用担当者へのアピールも十分に兼ね備えているといえそうです。

▼例文4(加工経験者向け)

「前職ではマシンオペレーターとして6年間、マシニングセンタによる加工業務に従事しておりました。組み立てラインでのセッティング、機械操作をメインに図面読み取りやデータ入力による切断、プレス、切削、研磨などを行ってきましたが、御社が扱う特殊金属◯◯だけでなく、樹脂・セラミックなどさまざまな素材を高精度な切削技術で加工する高い技術力に感銘を受けました。御社事業に貢献しながら自らの技術力を高めていきたいと思い、今回志望させていただきました。」

▽解説

加工経験者でも取り扱う製品によって使用する機械や技術が異なるため、志望する仕事に対する自身の経験との関連性、および即戦力であることをPRするのが有効です。上記では応募先企業を選んだ理由もきちんと述べられており、採用担当者に応募者のイメージが伝わりやすく、また仕事への意気込みも伝わる文章だといえます。

加工の仕事に応募する際の志望動機、書き方のポイント

製造業全般がものづくりとの関連性が高いため「ものづくりが好き」は有効ではありますが、加工の仕事にはある程度の技術力が要求されます。そのため、仕事に関連がありそうで具体的な「◯◯が得意」といった持ち前のスキルアピールはポイントになるでしょう。

たとえば食品加工の仕事であれば「料理が得意」、金属加工であれば「溶接、ハンダ付けができる」など。さらに志望企業の特徴や、応募前の時点で集められる仕事内容を把握することで、さらに充実した志望動機が書けるでしょう。

加工の仕事に向いている人

①で紹介した製造の仕事とは異なり、全般的には「切断」「整形」「選別」「破砕」「混合」などの作業が、さらに食品系では「盛り付け」「小分け」「調味」「骨取り」「炙り」「冷凍・解凍」「包装」などの作業が加わります。

製造での比較的単純な作業工程に比べると、加工の仕事は手先の器用さや作業スピードの速さが問われる傾向にあり、技術力に自信のある人、技術を身につけたい人などが向いているといえるでしょう。

加工の仕事を見てみる!

加工の仕事は主に「金属加工」「樹脂加工」「食品加工」など、さまざまな業種で必要とされる職種です。製品の製造過程において、機械やロボットで行うのは難しい作業工程があれば、人の手で加工を行います。このような加工工程に携わることも製造業の仕事の一部であり、例えば金属製品のせん断や、食品工場における野菜カットなどがこれに当たります。

また製品の種類によっては全工程で機械を使わず、人の手のみで加工を繰り返すことで製造を行っている工場もあります。このような現場では作業員の技術が重要となるため、昇給制度や褒章(ほうしょう)制度が充実しているケースも多く、手に職がつくという高い向上心をもって働けるでしょう。

 

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ものづくり・製造業の志望動機と例文(検査・検品編)

ここでは雑貨製造工場での検品の仕事に応募する際の志望動機例文をご紹介します。

▼例文5(検査・検品未経験者向け)

「趣味でアクセサリーを作っておりまして、細かい部品を扱いながら黙々と作業を行う仕事が自分の性格に合っていると思い、今回応募させていただきました。御社の雑貨が好きで、いくつかの製品を所有しているユーザーでもあり、ぜひ製品作りに関わらせていただきたいと思っております。一日も早く戦力になれるよう精一杯がんばりますので、よろしくお願いいたします。」

▽解説

未経験ながらも自身の強みと仕事との関連性の高さが読みとれる志望動機ですね。応募企業の製品への愛情も伝わり、採用担当者から見ればマイナスポイントがありません。最後の一文でやる気と意欲も伝わり、十分な自己PRができているといえます。

▼例文6(検査・検品経験者向け)

「前職の食品加工会社におきまして、加工業務を2年間経験したのち、1年ほど検品業務を担当しました。主に製品包装と出荷準備の工程がメインでしたが、他業種での検品業務に興味をもち、今回志望させていただきました。先日QC検定(4級)を取得し、今後は品質管理業務の方にも仕事の幅を広げていきたいと思っております。何卒よろしくお願いいたします。」

▽解説

他業種でも検査・検品の経験と実績があれば転職時に非常に有利なのがこの仕事の特徴です。特に品質管理検定(QC検定)を取得した行動力は採用担当者への強力なアピールになります。現場での即戦力として人物像がイメージしやすい志望動機だといえます。

検査・検品の仕事に応募する際の志望動機、書き方のポイント

これは製造業全般にもいえることですが、同僚や上司などと和気あいあいとしゃべりながらできる仕事ではなく、目の前にある製品のチェックを長時間にわたって黙々とこなしていく業務です。そのため、高いコミュニケーション能力などはむしろ要求されません。

その一方で、高い集中力や鋭い目視力、一定の動作に対するムダのなさやミスの少なさなどが要求される、非常に職人性の高い職種だといえます。未経験であれば、たとえば手芸やアクセサリー作りなど、コツコツとした細かい作業を得意としていることをアピールできればポイントになります。

検査・検品の仕事に向いている人

製造業未経験者が検査・検品の仕事に就ける可能性は低いですが、未経験OKの職場もいくつかあります。製造・加工の経験者であれば選択の幅は広がるでしょう。

生産された製品から不適合品を出さないため、厳しく品質をチェックするのが検査・検品の仕事。この業務で必要なのは製品の知識だけでなく、継続的に製品の不良を見つけ出す冷静な判断力と、それを持続できる集中力が必須です。また不適合品を見逃さない真面目さや正直さも重要な要素となります。

検査・検品の仕事を見てみる!

安全で品質のよい製品を製造し出荷するためには、完成した製品のチェック体制を強化していく必要があります。製造業界で働く場合、このような検査・検品作業を任されることもあります。ただし検査・検品を行う人はチェックするための基準や項目をあらかじめ知っておく必要があり、入社直後ではこの仕事を任されない場合もあります。

一方で未経験OKな職場も一部ありますので、上記の志望動機例文を参考に、ぜひ応募にチャレンジしてみてください。

 

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検品作業を志望する人へ! 志望動機の書き方を紹介

ものづくり・製造業の志望動機と例文(梱包・積み込み編)

▼例文7(梱包、積み込みなどの軽作業未経験者向け)

「学生時代に引越しのアルバイトをしていた経験があり、梱包や積み込みの作業は慣れているのでスムーズに仕事を覚えられると思います。また学生時代から続けているフットサルのおかげで体力面でも自信があります。最近物流に興味があり、御社製品がどのように作られ市場に出回っていくのかを当事者目線で知りたいと思い、今回応募しました。」

▽解説

梱包、積み込みなどの軽作業は未経験の方でも参入しやすい仕事ですので、仕事内容に関連のある経験が書いてあれば採用担当者への印象はグッと上がります。梱包、積込みの経験および体力面でのPR、さらに物流への関心など、軽作業を担当するには十分なアピールができている志望動機だといえます。

▼例文8(梱包、積み込みなどの軽作業経験者向け)

「前職は物流倉庫でのピッキング業務においてリーダーを担当しました。業務効率の改善を目指しチームメンバーとともに切磋琢磨できる充実した勤務環境ではありましたが、一部の職場内ルールと作業マニュアルに不備があり、特に勤怠管理には常に課題を抱えておりました。この経験を活かし、御社での業務においてはメンバーとのコミュニケーションとマニュアル管理の徹底、業務改善を目指して取り組んでいきたいと思っております。」

▽解説

軽作業の仕事の中でも上流工程であるリーダー経験があることは大きな強みになります。製造業では人手不足の現場が多く、新人育成やスタッフのフォローが後手にまわってしまうこともあり、またコミュニケーションが比較的得意ではないスタッフもいることから、チームビルディングの経験や意欲は採用担当者にとって大きな期待ができる人物像に映ります。

梱包、積み込みなどの軽作業の仕事に応募する際の志望動機、書き方のポイント

「指定時間内に一定量の作業をミスせずこなし続けられる」というと、まるでロボットのような印象をもたれるかもしれません。けれど実際は、ロボットにも対応できないさまざまな条件下で作業を行うことになります。

迅速かつ丁寧に、確実に決められた作業を実行するというスキルを実生活の中から見出すのはなかなか難しいかもしれませんが、たとえば学生時代の部活やアルバイトの話、前職での似た状況などの中からコツコツと集中して作業を行った経験をPRしましょう。

梱包、積み込みなどの軽作業の仕事に向いている人

「軽作業」の文字通り、重労働の対局に位置するようなイメージの梱包、積み込みなどの軽作業の仕事。専門的な知識や体力をそこまで必要としないため、未経験からのアルバイトやパートでの求人数も多く、製造業の中では比較的なりやすい職種だといえます。

梱包作業や荷物の積み込み作業が好き、という方はいらっしゃると思いますが、毎日同じ作業を繰り返し、長時間行うのも事実。そのため働いているうちに徐々にモチベーションが低下し、長期間の勤務が難しくなることもあります。このことから、モチベーションを維持しながら常に向上心をもって働けるという人がこの仕事に向いているといえます。

梱包、積み込みなどの軽作業の仕事を見てみる!

検査・検品の工程を終え出荷できる状態になった製品は、段ボールをはじめとした資材で梱包され、トラックなどに積み込まれます。これらの梱包、積み込みといった軽作業もまた製造業の仕事の一つになっている現場は多く、場合によっては製造を行うつもりで入社したのに、最初は梱包を行う現場に配属されるというケースがあるかもしれません。

その一方で、軽作業の仕事経験から製造業のキャリアを広げていき、上流工程である管理などの仕事に転職するという流れも十分考えられます。まずは上記の志望動機例文を参考に、応募にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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ピッキングの仕事がしたい人のために! 目に留まる志望動機の書き方

ものづくり・製造業の志望動機と例文(管理職編)

▼例文9(管理未経験者向け)

「私は学生時代、ファミリーレストランでホール接客のアルバイトを経験し、後半の2年間はホールスタッフのリーダーとして勤務しておりました。スタッフのモチベーションアップや本社社員とのコミュニケーションなど、人と関わりながら職場環境を改善していくという仕事にやりがいを感じていたので、今回はものづくり業界である御社の管理部門に挑戦させていただきたく、応募いたしました。」

▽解説

仕事においての管理経験があるのであれば、志望動機に書くのは効果的です。この場合は飲食業界における管理業務になりますが、メンバー管理や業務管理といった部分は他業界においても有効なスキルのため、採用担当者へのPRにつながります。コミュニケーション能力の高さも感じられる、好印象を受ける履歴書の例だといえます。

▼例文10(管理経験者向け)

「前職では製菓メーカーでの生産ラインにおける工程管理業務を担当しておりました。製品ごとに適切な作業手順を設定し、温度条件や衛生状態のチェックを行いながら品質維持を徹底しました。特に人的ミスが発生しやすい工程においては新管理システムを導入し、前年比20%の生産量向上を実現しました。御社での業務におきましては、より大規模な生産システムに関わりながら生産性向上と業務改善に尽力したいと思っております。」

▽解説

過去の具体的な管理業務経験を細かく記載することで専門性をアピールしていますね。転職先の業界との関連性が高ければ、より即戦力であることを採用担当者に訴えることができます。この例文では企業の売上に直結する生産量向上の実績も明記しており、管理者としてのレベルと信頼性の高さがうかがえる志望動機になっています。

管理の仕事に応募する際の志望動機、書き方のポイント

数ある仕事の中からなぜ「管理」の仕事を選んだのか、まずそこを明確にすることが1つ目のポイントです。特に管理の仕事は製造業の中では上流工程にあたる、いわゆる「管理職」であるため、候補者にはその資質が問われることになります。

学生時代に部活で部長をやっていた、マネージャーをやっていたなどの経験は仕事との関連性が高く説得力があります。また製品の在庫や受注データ管理、市場ニーズや競合他社の動向分析などでパソコンを使う機会が多いため、PCスキルもポイントになります。

管理の仕事に向いている人

製造業における管理の仕事は主に「生産管理」「工程管理」「品質管理」「衛生管理」などがあり、いずれも工場で製造される製品の生産計画(製造する製品の量、品質、納期)に沿った管理業務になります。

管理者として現場の作業員に的確な指示を出したり状況を説明する必要があるため、適切な交渉力が求められます。またミスやトラブルが発生した際は、冷静にその原因を探り、マイナス要因を最小限におさえて改善策を考えるなど、状況に応じた柔軟な判断力も必要です。

管理の仕事を見てみる!

製造業ではさまざまなセクションで作業員が働いていることから、全員をまとめ、作業の効率化を図る「管理」を行う人が必要です。こういった管理業務も製造業の仕事に分類され、経験豊富な製造作業員が担当することが多いです。よってこの仕事についても、採用後すぐに任されるケースは少ないですが、未経験でも採用される場合はあります。

管理の仕事の種類も多岐に渡るため、まずは具体的にどういった仕事があるのか、見てみるのも一つのきっかけです。製造職未経験者の方も、ぜひ仕事を見て応募にチャレンジしてみてください。

 

【関連記事】
生産管理の仕事がしたい! 未経験の人は志望動機をどう書けば良いの?
品質管理になるには? 志望動機の書き方

【補足】ものづくり・製造業の仕事に応募する際、NGなこと・やるべきこと

目先の志望動機だけではNG!

製造業の求人に応募する理由が「お金が欲しいから」あるいは「家から近いから」という方は多いかもしれません。けれど志望動機がそれだけではNGです。残念ながら採用されない可能性は高いでしょう。その理由は、採用企業側から見れば応募者の人物イメージが湧きにくく、他の候補者との区別がつきにくいからです。

自己分析で志望動機を深掘りする

たとえば「お金が欲しいから」という理由だけで応募を考えた場合、「なぜお金が欲しいのか」を自己分析によってはっきりさせましょう。「開業してお店をもちたいという将来の目標を達成するため、資金集めのために時給の高い製造業を選んだ」といった具体的な志望動機を履歴書に書けば、より説得力が高まり評価につながるでしょう。

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