「毎日が一瞬で過ぎていく…」「癒しがほしい」が口癖になっていませんか?
そんなときに癒しをくれるヒントが、日本の文化にあるかもしれません。
実は今、季節の移ろいを味わい、物を大切にする日本の文化が海外で多くの人に注目され「人生を豊かにしてくれる」と絶賛されているんだとか!この記事では、改めて日本の文化に親しむ4つの方法を提案します。自宅で気軽に楽しめるものばかりなので、週末にお試しあれ。
こんなにおしゃれで面白かった!?家で楽しむ日本の文化
ここからは、週末にお家でできる日本の文化の嗜み方を見ていきましょう。
とはいっても、まずは畳の上で正座をして…という堅苦しいものではないのでご安心を!
ご紹介するのは、日本古来の文化を大切にしながら、現代で暮らす私たちにフィットした、おしゃれな楽しみ方ばかり。早速チェックしていきましょう!
肩肘張らないでOK! カジュアルに楽しむ「抹茶」
「茶道」と聞くと、細かい作法があるかしこまったお茶席を連想する方も多いかもしれません。でも、今は紅茶やコーヒーのように、カジュアルに抹茶を楽しむのがトレンドになりつつあります。ここからは、そんな肩肘張らない抹茶の楽しみ方をお伝えしますね!
必要な道具は二つだけ
抹茶を点てるのにそろえたいのは、基本的には抹茶と茶筅(ちゃせん)だけ。この2つのアイテムさえあれば、十分抹茶が楽しめます。
器は口が広めであれば、カフェオレボウルやガラスの器でもOKです。ちなみに、器の模様(景色)を楽しむのも抹茶の作法のひとつ。お気に入りの器を使ってちょっと本格的な気分を味わうのもいいですね!
基本の抹茶の点て方にトライ!
道具がそろったら、早速抹茶を点ててみましょう。
一服分の分量はこちら
- お湯(70℃くらいがベスト) 70cc
- 抹茶(茶こしで漉しておくのがおすすめ) 小さじ1(約1.5g)
作り方
- お椀にお湯を入れて茶筅をひたし、軽く温めておく
- お湯を捨てたら、お椀に抹茶と分量分のお湯を入れ、茶筅を前後に素早く動かす
- 表面全体に細かい泡が広がったら完成
一口含むと苦味と香りが口いっぱいに広がって、とっても雅な気分。お茶菓子は、和菓子だけでなく、洋菓子やチーズなど意外な組み合わせを試してみるのもおすすめです。
濃厚! 抹茶ラテのレシピ
抹茶を使ったドリンクは海外でも大人気なんだそう。本格的な味わいが楽しめる抹茶ラテで、ワンランク上のリラックスタイムを過ごしましょう!
ホット抹茶ラテ1杯分の材料はこちら
- 抹茶 2g
- 温めた牛乳(沸騰させないように注意) 150cc
- 砂糖またはシロップ お好みで
作り方
- まずは鍋に牛乳を入れて温めておく
- 漉した抹茶に温めた牛乳を少量入れ、ペースト状になるまで茶筅で練る
- 2に温めた牛乳を入れながら茶筅で良く混ぜる
- お好みで砂糖またはシロップを加えて完成
手順2の抹茶ペーストに、冷たい牛乳を少しずつ加えて混ぜ、最後に氷を浮かべるだけで、アイス抹茶ラテも楽しめます。
作法や形式を気にせず、抹茶の美味しさを身近に感じてみてくださいね。
瞑想効果アリ!? 「枯山水」キットでストレス解消
日本の文化に欠かせない庭園文化。よく禅宗のお寺で作られている「枯山水(かれさんすい)」を見たことがある方も多いはず!
枯山水とは、水を使わず、砂や岩を使って自然の景色を表現する日本庭園の様式のひとつ。京都の龍安寺(りょうあんじ)が有名ですね。
そんな枯山水を、お家で小さく楽しめる「枯山水キット」が人気を集めているんです。
ミニチュアの枯山水キットで瞑想気分
キットの内容は、白砂と岩に見立てた石、小さなレーキ(熊手)、プリザーブド加工をされた苔がセットになっているものもあります。
さっそく砂を入れて模様を付けていくと…自然と頭が空っぽになって、夢中になってしまいました。さらさらした砂の質感も、ゆっくりとレーキを動かす作業もなんだか癒される…。
余計なことを考えず、今目の前のことに集中する…これってほぼ「瞑想」なのでは!?
日々忙しさに追われているときや、心静かに過ごしたいとき、枯山水キットで心を整えてみてはいかがでしょう?
手のひらの上の芸術! 「和菓子」で季節を感じて
和菓子屋さんなどでよく見かける「上生菓子(じょうなまがし)」。「練り切り」や「こなし」など、あんこや着色した白あんなどを使って、季節のモチーフを形作る和菓子のことです。
そんな上生菓子はまさに「季節限定の食べられるアート作品」! 早い所では半月ほどで次の商品に変わってしまうほど、日本の季節を細かくとらえて表現しているお菓子なのです。
温かいお茶と一緒にいただけば、美しい日本の景色を味わっているような癒しの時間になりそうです。
お気に入りが見つかる! お取り寄せもおすすめ
近所の和菓子屋さんで選ぶのはちょっと敷居が高い…というときは、ネットのお取り寄せを利用してみましょう。
通販には、若手の職人さんが作っているものも多いので、おしゃれで写真映えする生菓子が見つかるかもしれません!
今海外で大ブーム!「金継ぎ」が自宅で楽しめる
皆さんは「金継ぎ(きんつぎ)」って聞いたことありますか? 金継ぎとは、割れてしまった陶器やガラスなどの食器を漆で接着し、金を使って装飾を施す技術のことです。
あえて割れてしまった部分を目立たせることで、模様のように見えるのが金継ぎの魅力。これがめちゃくちゃ美しいんです…!
聞くと難しそうに思えますが、専用のキットを使えばとっても簡単。漆を使うので乾かすのに時間はかかりますが、時間と手間をかけた分愛着もわきそうですよね。
海外でも大注目!?
この金継ぎが今「壊れたものを美しく修復するなんて素晴らしい技術だ」と、世界中から絶賛されているそうなんです。
技術だけではなく「自分の欠点や不完全さを肯定する」という哲学として受け入れられてもいるんだとか! (海外アーティストの曲名にもなっています)
割れたり欠けたりした器に向き合って、ゆっくり時間をかけて直していく…確かに一種のセラピーのようですよね。
まとめ
お家で楽しめる日本の文化についてご紹介してきました。
人は視覚や味覚、嗅覚、触覚など色々な感覚を働かせることで、癒しを感じるんだとか。いつも触れているものとは違う和の文化を体験すると、心身ともにリラックスできるかもしれません。
毎日を少しだけ豊かにしてくれる日本の文化。ぜひ気軽に試してみてくださいね。