白い砂浜ときらめく海…夏のビーチって、想像するだけでワクワクしますよね。もちろんせっかくの海ですから、SNSに載せる写真やムービー撮影は欠かせません。でも、実は海って景色が単調になりがち。たくさん写真を撮ったのに「綺麗だけど同じような写真ばっかり撮っちゃったな…」っていう経験ありませんか?
「今年は海で映える写真が撮りたいよー! 」という方におすすめしたいのが「砂の城」作り。タイムラプス動画で城が出来上がるまでの様子を撮影したり、海の家で買ったドリンクや浮き輪を置いて、海をバックに写真を撮れば、SNS映えすること間違いなしです。
この記事では、大人が本気で作る砂の城(砂像)の作り方をご紹介します。子ども心を思い出して、きっと楽しくて夢中になってしまうはずですよ。友達や家族と一緒に、忘れられないビーチの思い出を作ってみませんか?
砂の城って一体どうやって作るの?
砂の城といえば、子どもの頃の砂遊びで苦戦したことを思い出して、作るのは難しいんじゃ? という先入観を持っている方もいるかもしれません。でも安心してください。正しい方法を使えば、大きく、美しく、崩れにくい砂の城を作ることができるんです。
また「学校で美術2だった…」とセンスに自信がない方でも大丈夫! 城をそれっぽくカッコよく見せるテクニックもあわせて紹介します。
幼かったあの頃とは違って、大人の知恵とパワーを使えば想像を超える完成度の砂の城ができます。見せてやりましょう、本気の砂の城ってやつを…と気合が入ったところで、まずは必要な道具とコツを押さえておきましょう!
必要な道具は身近なものばかり
実は、砂の城づくりに特別な道具は必要ありません。なんと家にある身近な道具で作ることができるんですよ!
- バケツ(大きめがおすすめ)
- スコップ
- 霧吹き
- プラスチックのカップ
- ヘラ
バケツは、砂と海水を混ぜて土台作りに使います。霧吹きは、砂が乾かないように像の表面に水分を与えるためのもの。スコップやヘラ、プラスチックのカップは成形や装飾に使用します。ヘラは、油絵などに使うペインティングナイフがあればベストですが、バターナイフや竹串などの小回りの利く道具があればOKです。
お手本は海外のSNS投稿をチェック!
SNS映えする砂の城を作るには、やっぱり完成形をイメージしておくことが大切です。でも初めての砂の城作りには、やっぱりお手本が必要ですよね。
そんなときに頼れるのがSNSです! InstagramやPinterestなどで「sand castle」と検索すると、海外のおしゃれな砂の城の画像がザクザク出てくるんです。初心者の方は曲線が多いものや、穴を開けてトンネルを作るような複雑なデザインは避けて、なるべく単純な形のものから挑戦してくださいね。
本気の砂の城の作り方とコツ!
それでは、砂の城の作り方をご紹介します。
- バケツに砂を入れ、海水を入れて混ぜる
- バケツの中で砂を踏んで押し固め、城を作りたい位置に積み上げて山を作る
- スコップでおおまかな形を削り出す
- プラスチックのカップで塔を作ったり、ヘラなどの道具で装飾を付けていく
- 完成!
まず作りたい大きさの砂の山を作って少し時間を置き、固めてから形を削り出していくのがポイント。大まかに形を作ってから、細かい部分を仕上げていくのが成功するコツですよ! また、装飾を付ける場合は上から下へと作りこんでいきましょう。ただしこのとき、表面の砂が乾くとそこから崩れてしまうことも。そんなときは霧吹きで城の表面に水を吹き付けると、精巧なデザインも描きやすくなりますよ。
砂の城づくり成功のコツは「水分」だった!?
砂の像を作るときに最も大切なのは「水」。水分が砂と砂をくっつける接着剤の役割を果たしてくれるため、しっかり砂を固めるためには適度に砂に水分を混ぜるのが重要なのです。砂を手のひらで握ったとき、軽く固まるくらいを目安に水を混ぜて使いましょう。水分を含んでいないさらさらの砂に水を混ぜてもいいのですが、おすすめは波打ち際の湿った砂を使うこと。波打ち際の砂には粒子の細かい泥が混ざっているため、より丈夫な像を作ることができるんだとか。ぜひお試しあれ!
「装飾」にこだわろう
SNSで映える砂の城を作るには、やはりディテールが大切です。あらかじめ調べておいた例を参考に、ヘラなどでレンガ模様や窓を描いたり、階段を作ったりしていくと、かなり本格的な仕上がりに!
また、ビーチで拾った貝殻や石などを使ってゴージャスに仕上げるのもおすすめです。離れたところから見てチェックしながら、バランスよく飾り付けてみてくださいね!
でも「やっぱりセンスに自信ないかも」という方は、市販の砂遊び用の型を使うのもアリ。組み合わせ次第で色々なお城が作れますよ。
まさに圧巻! プロの技術を見に行こう
ここまで砂の城の作り方をご紹介してきました。とはいえ「自分で砂の城を作るのはちょっと恥ずかしいかも…」という大人の方もいるはず。
そんな時は、観光がてら砂像作りのプロの技術を見に行ってみるのはいかがでしょうか?きっとその迫力に圧倒されること間違いなしです! 続いては、砂を使った美しいアートを鑑賞できる施設やイベントをご紹介します。
二度と見られない作品の数々「砂の美術館」
日本で砂像と言えばやっぱりここ! 鳥取県にある「砂の美術館」です。砂の美術館は、砂像彫刻家・茶圓(ちゃえん)勝彦氏が総合プロデュースする施設。「砂で世界旅行」をコンセプトに、世界中の砂像彫刻家が生み出した巨大な砂像作品を鑑賞することができます。
展示は定期的に入れ替わっていますが、一度崩した作品は二度と観ることができないというのもこの砂の美術館ならでは。ぜひ圧巻の作品を目に焼き付けましょう! 日本三大砂丘のひとつでもある鳥取砂丘と共に、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
砂の美術館 | |
住所 | 鳥取県鳥取市福部町湯山2083-17 |
TEL | 0857-20-2231 |
営業時間 | 平日・日曜 9:00~17:00(最終入館16:30) 土曜日 9:00~18:00(最終入館17:30) |
入場料(個人) | 一般 800円 小中学生 400円 |
ライトアップも必見「あしや砂像展」
毎年秋に福岡県で行われている「あしや砂像展」は、日本の彫刻家だけでなく、北米やアジア、ヨーロッパからやってきた彫刻家たちが作り上げた砂像が集まるイベント。毎日行われるライトアップでは、砂の彫刻の幻想的な雰囲気も味わえて、とってもロマンティックなんです!
展示作品は、大きなもので高さおよそ8mもある力作ばかり。でも近寄ってみるととっても繊細なんです。ほぼ一発勝負と言われている砂像彫刻でここまで作りこむなんて…ときっと感動してしまうはず!
また開催期間中は、砂像の制作を体験することもできるとのこと。ぜひプロの技術の凄さを体感してみてくださいね。
あしや砂像展 2023 | |
住所 | 芦屋海浜公園レジャープール「アクアシアン」 福岡県遠賀郡芦屋町大字芦屋1455-284 |
TEL | 093-223-3481 |
開催日程・開場時間 | 毎年秋に開催(※2022年は10月28日~11月13日) 10時~21時(入場は20時半まで) |
入場料(個人) | 当日券:大人500円、65歳以上400円、障がい者300円、小・中学生200円 前売券:大人350円、小・中学生100円 |
まとめ
本気の砂の城の作り方と、プロの彫刻家による砂像が鑑賞できるスポットをご紹介しました。
意外にも砂の城は身近な道具で簡単に作ることができます。今年の夏は熱さと日焼け対策も万全にして、ビーチでの思い出づくりに挑戦してみてくださいね!