きれいな夜景を見に行ったことはありますか?
実は最近、夜景のきれいなスポットとして、工場が注目されているんです。
今回は、工場の夜景スポット3つをご紹介します。
工場の夜景が注目されている?
みなさんは「工場」と聞いて、何が思い浮かびますか?モノをつくるところや、技術系の職人の方々が働くところなど。どちらかと言えば、モノづくりの現場で、働く場所としてのイメージが強いのではないでしょうか。 しかし、今、工場が夜景スポットとして注目を集めています。みなさんが思っている工場のイメージとは、ちょっと違うかもしれません。工場は全国各地にたくさん存在します。その中でも、人気の高い有名な工場を3つご紹介します。
室蘭工場をナイトクルージングで楽しむ!
今回ご紹介する一つ目の工場は、北海道にある室蘭工場です。北海道有数の工業都市として発展してきた「鉄のまち 室蘭」。室蘭近郊では、たくさんの工場が港に隣接しています。
その室蘭工場群が生み出す夜景は、以前から隠れた観光スポットして話題になっていました。昨今の、全国的な工場夜景ブームの中で、室蘭の新しい観光地としてさらに注目が集まっています。
ここの夜景の特徴は、なんとクルージングでみることができる点です。室蘭近郊は、地形に高低差があり、湾状になっているため、夜景をみる場所によって、全く違う表情をみることができます。
そして、工場と橋のライトアップが同時に楽しめるのも魅力的。工場近くの室蘭港には、日本夜景遺産に認められている白鳥大橋があります。この橋のライトアップと、工場の夜景が一度でみることができます。
圧倒的スケールが魅力!川崎工業地帯
二つ目の工場は、神奈川県の川崎臨海部に展開する「川崎工業地帯」。神奈川から東京、埼玉までの海沿いには工場がいくつも存在しています。日本でも有数の工場数を誇るこの地域では、数えきれないほどのプラントが密集しています。プラントとは、工場設備のこと。夜になると作業をするために、無数のプラントに明かりが灯されます。この圧倒的な輝きを放つ景色が、夜景スポットとして人気を博しているのです。
ここまで人気になったきっかけは、一つのツアーでした。このツアーは川崎にある産業を紹介することを目的に、工場の夜景紹介を試験的に行いました。その結果、予想以上の反響があり、今では定期的にバスツアーが開催されています。
また、屋形船の運行も行われています。はじめは海側から工場をみることはできませんでしたが、海側からみたいという要望が多くあったので、屋形船が実現しました。気になる方は早めの問い合わせ・予約をオススメします。屋形船とバスツアーのどちらも、数カ月前から予約する方もいるほど人気となっています。
四日市の石油化学コンビナートは絶景!
三つめの工場は、三重県四日市の工場です。四日市市は、昭和30年代に日本で初めてつくられた「石油化学コンビナート」があることで有名です。石油化学コンビナートとは、石油化学工場の集合体を表します。昔起きた公害問題も解決され、現在では良好な環境を保っています。最先端の機能を持ち合わせた四日市のコンビナートは、昼夜で違う顔をみせてくれます。
四日市の工場夜景は見渡がよいという魅力的なポイントがあります。巨大な建造物 が少ないため、夜景を遮るものが少なく奥行きのある夜景を楽しむことができます。またプラント同士の距離狭く、プラント同士が密集しているため、光の輝きが強いのも特徴の一つです、ここでは、工場周辺の運河・河川・河口などに反射する夜景も楽しめます。工場夜景好きの工場観賞愛好家からも、「聖地」と称されている場所となっています。
工場夜景を見に行こう
「室蘭」「川崎」「四日市」の工場夜景についてご紹介しましたが、いかがでしたか?工場へのイメージが変わったのではないでしょうか。国内はもちろん、世界で使われるものづくりをしている日本の工場。そんな一面に加えて、夜景スポットとして、新たに注目を集めています。そんな、素晴らしい工場に対しては「工場萌え」と表現したりします。ツアーであれば、気軽に参加することができます。ぜひ一度、工場夜景を見に行ってみましょう。
制作:工場タイムズ編集部