毎日の生活で、何気なく使っている商品やサービスについて深く知ることができる工場見学。今は小学生の社会科見学からグレードアップして、大人も楽しめるスポットになっていることをご存知でしょうか?
試食や試飲などのお楽しみや、商品が製造される現場の視察をベースに、今や工場見学は様々なエンターテイメントが充実。VRやビジュアルシアターなど最新技術を使った解説や、SNS映えするスポット、プレゼントグッズや工場見学者限定のレア商品販売など、魅力いっぱい!
それにほとんどが参加無料! ここは見逃せないポイントです。ということで今回は、全国各地にある工場見学の中でも“限定グッズ”が手に入るオススメのスポット5選をご紹介します。
①マツダ(MAZDA)ミュージアム【広島県】
マツダは2020年1月に創立100周年を迎え、2022年5月にマツダミュージアムをリニューアルオープンしました。施設は広島本社の敷地内にあり、高級感あふれる、落ち着いた雰囲気の館内。まるで美術館に来たような気分になるのは私だけ? ではないはず。
アート見学の感覚でマツダの歴史と未来を学べる
エントランスにはマツダの最新車両がスポットライトを浴びて展示されていて、それぞれの姿は立派なアート作品のよう。
館内では過去100年の歴史をもつマツダのモノづくりへの信念と、現在、そして100年先の未来に向けたマツダのビジョンがそれぞれブースとして仕切られ、各コーナーの展示や工場見学からマツダの歴史や車づくりへの熱い心意気が感じられる構成。
展示車両は過去に活躍した車から未来のコンセプトカーまで36台。見応えがあります!
工場では実際の車の組立作業を2階から見学。場内の音、匂い、雰囲気、そして車が1台ずつ人の手によって組み立てられている様子を実際に見ると、より一層モノづくりの素晴らしさを実感。車づくりってカッコいい!
マツダミュージアムだけで販売されているレア物をチェック
見学の最後に、エントランス横のグッズショップに立ち寄れば、見学者のみが購入できるミニカーやTシャツ、カップなどが販売されており、マツダミュージアムでのみ販売されているレア物もゲットできます。お宝探し気分で要チェックですよ!
②赤城乳業本庄千本さくら『5S』工場【埼玉県】
「ガリガリ君」のアイスキャンディーでおなじみの赤城乳業本庄千本さくら『5S』工場の見学はいつも大人気! 抽選に当選した人だけが工場見学に参加できる人気ぶりで、その倍率はなんと500倍だとか!
工場の名前に入ってる『5S』って?
ちなみに工場の『5S』とは、「整理」「整頓」「清潔」「清掃」「躾」の頭文字のSからで、これらの徹底によりミスやトラブルを防ぐ工夫をしているそうです。『5S』と工場の名前に付けるところからも、食品工場の取り組みの真剣さが感じられますね。
こちらの工場では展示、生産の様子を見学しながらガリガリ君についての雑学やアイスの製造工程について学ぶことができ、ラインに乗って次々と流れてくるアイスの眺めは圧巻!
『ガリガリ君』は1日でどれだけ作られるの?
なんと1日に最大300万本ものアイスが製造されているんだとか! さすが、国内生産のアイスの10%をこちらの工場で担っているのがわかります。自分がいつも食べているアイスがこんな感じで作られているのかと感動ですよね。やっぱり食品の工場見学は楽しい!
最後のお楽しみコーナー「ガリガリ君広場」ではガリガリ君を含め、様々なアイスの食べ放題試食タイムが15分ほどあり、さらに広場ではアイスのUFOキャッチャーやプリクラも楽しめます。
工場見学者だけが購入できる『ガリガリ君のコラボグッズ』
広場併設の販売コーナーでは、オリジナルの筆記用具やTシャツ・タオルなど、ここでしか購入できないガリガリ君グッズが色々販売されています。「ソーダ香味」の歯磨き粉や消しゴムはぜひとも手に入れたいところ! あったらラッキー!
帰りには、工場からオリジナルノベルティグッズのプレゼントがあります。工場見学の後はもっとガリガリ君が好きになること間違いなし!
③サントリー 天然水のビール工場【東京都】
水にこだわり、美味しいビールを製造しているサントリー。最寄り駅から工場見学者用の無料送迎バスが出ています。
工場見学は「ビジュアルシアター」での映像見学からスタート。サントリーの歴史や「美味しい水をさらに美味しいビールにして消費者の乾杯につなげる」という理念について学んでいきます。
サントリーのビールが作られる工程を一気見するチャンス
製造見学ではビールの素材選びから仕込み・発酵・貯蔵・ろ過・パッケージングと一連の工程を学習。ビデオツアー、パネル解説、実際の視察でビールが何工程にも渡って作られていくのを1つ1つ追っていけるのは、工場見学でしか経験できないチャンスですよね。
見学工程の途中には、過去に使用されていたタンクの中が通路になっているという演出も。見学の最後には実際のラインを見ることができるのですが、大量の缶がラインの上を流れていく光景には思わず「おぉ!」と感動します。これこそ工場見学の醍醐味!
見学のあとは待ちに待った『お味見』の時間!
そしてお待ちかねの試飲タイム! 制限時間20分で3種類のできたてビールやソフトドリンクが楽しめます。ふだん選ばないビールの銘柄が試飲できるのは嬉しい! 自分好みの味の再発見にもなりそうです。あまりの美味しさに「おかわりできますか?」と聞いてしまいそう(笑)。
工場直送ビール、オリジナルグラス、なっちゃんグッズに注目
見学ツアーのエントランス近くにお土産用のショップがあり、工場直送のビールや、ここでだけ手に入る商品がたくさん販売されていますので要チェック!
工場オリジナルグラスや人気のジュース「なっちゃん」のグッズ、サントリーのラグビーチーム「サンゴリアス」の公式マスコット「サンゴリアス君」のぬいぐるみやグッズなんかもそろっていますよ!
④造幣博物館・貨幣工場【大阪府】
春は「桜の通り抜け」で有名な、大阪の天満にある造幣博物館。レンガ造りの西洋風の建物で、昔の火力発電所の建物を利用しており、こちらでは国の発注で硬貨が製造されています。みんなのお財布に入っているあの「お金」です! ワクワクします!
入ったらすぐにもらえるお土産でテンションUP!
見学内容はガイドツアー45分間の工場見学と、その後の造幣博物館の自由見学となります。こちらの工場見学のユニークなところは、お土産が先に渡される先に手渡されるということ! 見学の前に造幣局の解説パンフレット入りオリジナルクリアファイルとメモ帳を受け取ることができるんです。
工場内ではガラス越しに金属加工の工程を見学します。金属の硬貨の原型に、たった1度のプレスだけで表裏・外周に模様が付く様子を見れば、日本のモノづくりの最新技術が光る! できたてピッカピカの硬貨が大量に出てくるシーンでは目が釘付けに!(笑)
他にも博物館には豊臣秀吉が造った本物の大判(時価1億円以上!)や、ここにしかない貴重な品物も展示されています。
SNSで話題の『1円玉ぬいぐるみ」はぜひGETしたい!
造幣局正門横の売店「ミントショップ」( https://www.mint.go.jp/buy/mint-shop/coin_mint_shop.html )では、記念メダルや金属加工品などが販売されています。SNSで話題の「1円玉ポーチ」や「1円玉ぬいぐるみ」がゲットできるかも!
⑤羽田クロノゲート(ヤマト運輸配送センター)【東京都】
「羽田クロノゲート」は、運輸業界最大手であるヤマト運輸の配送センターです。東京・羽田に拠点がある理由は「羽田空港に近い」だけでなく、船舶輸送・道路輸送・鉄道輸送など配送先に合わせて様々な輸送機関をスムーズに利用できるからなんです。
11個の荷物を運んだところから始まった
見学はヤマト運輸の歴史を学ぶところからスタート。1919年に11個の荷物を運ぶことから始まった会社は、今や年間18億個の荷物を運び、日本の流通を支える大企業になりました。そして今は物流だけでなく修理・組み立て・加工など商品に新たな付加価値をつけるサービスも展開していることがわかります。
荷物の仕分け作業を空中廊下から見下ろす形で見学でき、1時間に最大48,000個の荷物が安全かつ正確に仕分けされている様をみると、その「速さ」に驚かされます。
仕分け作業は基本的に完全無人でオートメーション化されており、24時間体制で稼働状況を管理する集中管理室も見学できます。ここが「羽田クロノゲート」の頭脳部分ですね!
羽田クロノゲート限定ご当地BOXが買えるのはここだけ
最後の展示ホールでは荷物のピッキング体験を行い、ノートやペンなどのノベルティのお土産を受け取ることができます。その他にも敷地内の宅急便センターでは、「宅急便コンパクト」専用の羽田クロノゲート限定ご当地BOXを購入することができます。
まとめ
今回は多彩なジャンルにわたり、工場や施設見学のオススメスポットをご紹介しました。見学者限定のオリジナルグッズやノベルティなど魅力いっぱい! いかがだったでしょうか?
実際に工場で会社の歴史を学び、商品の製造工程まで見学すれば、モノづくりの素晴らしさや高い技術に感動しますよね! そしてその商品のファンになること間違いなし! オリジナルグッズやキャラクターグッズを購入できるところもあり、見学者だけが購入できるアイテムはぜひともチェックしたいところ!
日本には素晴らしいモノづくりの会社が本当にたくさんありますよね。これからも工場や博物館などの見学を通じて、モノづくりの感動を味わっていきたいですね。
制作:工場タイムズ編集部