地方の名産品がお得に手に入り、節税効果も期待できるふるさと納税。名前は聞いたことがあるという人も多いでしょう。納税の返礼品として手に入るのは農産物を中心とした食べ物が多いですが、地域によっては驚くべきものが手に入る場合もあります。
今回はそんな変わり種返礼品をエリア別にご紹介。ふるさと納税初心者の方向けの納税ガイドも紹介します。すでにふるさと納税を始めている人もそうでない人も、ぜひ手にしてみてください!
ざっくり解説!ふるさと納税とは?
ふるさと納税とは、簡単に言うと自分の住んでいる地域以外に納税という名の寄付を行う制度を指します。寄付した額は住民税など税金の控除対象となり、同時に返礼品というお礼の品を受け取れます。
この返礼品のバリエーションが幅広く、一つの楽しみとなっている人も多いはず。お米や野菜など農作物においしいお肉、スイーツ、食品以外の名産品、果てはアクティビティの体験まで地域ごとに趣向を凝らした返礼品を用意しています。
ふるさと納税利用後は申請が必須
ふるさと納税で寄付した金額は申告しなければ控除は受けられません。
申告方法は
・確定申告
・ワンストップ特例制度に申し込む
の2つ。寄付した自治体数、確定申告の有無によって申告方法は変わります。しっかり調べてから申告するようにしましょう。条件や詳しい手順は工場タイムズの過去記事で取り上げているので、そちらをチェックしてください!
エリア別 変わり種返礼品7種
お米や農作物、お魚やお肉など美味しい返礼品が多いふるさと納税。しかし、中には「これがもらえるの!?」という返礼品も数多く存在しています。
そんな変わり種返礼品の中でも特に変わっているものをいくつかピックアップします!
北海道・東北エリア
食にまつわる返礼品が豊富な北海道・東北エリア。その中で特に面白いものは何でしょうか?
北海道:サウナー必見!?白樺一束
北の大地の美味しいものをもらうのは最早定番ともいえます。そんな北海道の返礼品で目立つのが白樺の枝の束・ヴィヒタです。
ヴィヒタは元々フィンランドのサウナ愛好者御用達のグッズで、サウナ中に使うとリラックス効果が期待できるそうです。
テントサウナや自宅にサウナがあるような人は簡単に導入できるはず。ただ行きつけのサウナがある人は、まずこういったものの持ち込みがOKか確認してからもらうほうが手堅いかもしれません。サウナ室以外でインテリアとしても使えるので、無駄にはならないはずです。
岩手:ふるさと納税で手間を買う!?お墓の清掃代行
東北エリアの変わり種返礼品は体験、いや代行型の返礼品です。岩手県大船渡市が提供する返礼品は市内にあるお墓の清掃代行!2時間かけてお墓をきれいにしてくれます。
草取りや水洗いなど、毎日忙しくて手が回らないお墓の簡単な清掃を代行するというもの。大船渡市内限定ですが、このエリアにご両親・祖父母が住んでいる方の新たな親孝行・祖父母孝行として徐々に広まっています。
関東甲信越エリア
エリアの特性上、元々農作物以外の返礼品が多めな関東甲信越エリア。東京都は控除の対象外なので、それ以外の地域から1つピックアップします。
栃木:プロと一緒に走り、教わる!自転車体験
栃木県那須市にはプロサイクルチーム「那須ブラーゼン」というチームがあります。レース参加だけでなく、那須市を中心に自転車安全講座を行うなど自転車を安全に楽しむための取り組みも行っています。
その一環で行っているのが出張講座「ブラーゼンサイクルコンシェルジュ」。自転車の乗り方から効果的なトレーニング方法まで、要望に合わせてプロが徹底して教える講座です。プロの指導が実質2000円で受けられてとてもお得!本格的なロードサイクルを始めたい人は一度検討してはいかがでしょうか?
中部・北陸エリア
ものづくりが盛んな中部・北陸エリアでは、工業製品の返礼品が他のエリアより多いのが特徴です。ですが、あえて変わり種代行型の返礼品をご紹介します。
岐阜:納税した後に空き家を管理してくれる…?
全国各地で徐々に課題となりつつある空き家問題。岐阜県七宗町でも同じような課題を抱えています。親や親族が持っている家が空き家になっている、なんて時に使える返礼品です。
町内にある建物管理会社が指定された空き家の状況をチェックし、ゴミ捨てやポストの中身回収などを行い、報告書と郵送物の中で重要なものを転送してくれます。返礼品という名の報告書が来る、だいぶ変わり種な返礼品です。
関西・四国エリア
元々変わった返礼品が多い関西・四国エリア。名産品だけど変わり種も多い中、ここではふるさと納税用に振り切ったものを取り上げます。
大阪:これまでの人生を振り返る!?自分史作成
変わり種返礼品の宝庫である大阪府。今回は枚方市の返礼品をご紹介しましょう。
5万円寄付してもらえるのは一から作り上げる自分史!これまで写真・データで蓄積されてきたあなたの人生をプロと一緒に1冊の本とDVDにまとめるという代物です。
手元に制作キットが届くので、その内容に沿って原稿を作成。写真などを封筒に入れて返送すると、B5サイズの立派な自分史写真集が届きます!制作するうえで疑問が出ても電話やメールでサポートするので、自分史作成初心者(?)も安心です。
高知:見た目が憎めないロボット型薪ストーブ
高知県土佐清水市の返礼品はロボット型薪ストーブ・サムライ。ガラス越しに揺らめく火を見ながら暖を取るのはもちろん、オーブン部分ではピザが焼けます。
何より職人の遊びココロ満載の見た目がニュースでも話題になりました。実物を見たい方はぜひ各種サイトへ。
中国・九州エリア
北海道・東北エリア同様、農産物の返礼品が豊富な中国・九州エリア。ここではこの記事で取り上げる中で最高寄付額の返礼品をご紹介します!
宮崎:まさかの!?返礼品はお手製「着ぐるみ」
宮崎県新富町に寄付するともらえるのは、なんと大人も余裕で入れる着ぐるみ!折りたたんでスーツケースで持ち運びでき、ファンで空気を入れるタイプなので夏場も比較的涼しく過ごせます。
着ぐるみ制作会社と綿密に打ち合わせをしてラフを作成後、本制作に入る超本格派仕様。見本ではかわいい白くまの着ぐるみが出ていますが、どんなものを形にしてもOK!世界でたった一つの着ぐるみを作ってもらいましょう。
寄付額は330万円!自己負担必須ですが、かけがえのない品が手に入るはずです。
寄付を始める際の注意点
ふるさと納税に興味を持った方に向けて、1点注意点をお伝えします。
実は自己負担2000円で寄付できる金額は収入と家族構成によって上限があります。例えば個人年収300万円の場合、共働き夫婦なら年2万7000円までが目安。ただ、高校生以上の子どもがいると金額が年1万8000円に減ってしまいます。
この規定は細かく、年収以外にもあらゆる条件で変動します。まずは金額シミュレーションを行い、お得に納税できる金額を知ってから返礼品を選びましょう。
まとめ
節税ができて全国各地の名産品がもらえるふるさと納税。食品からアクティビティ、果ては面倒ごとの代行権など返礼品はバリエーション豊かです。
今回は返礼品の中でも特に変わったものを取り上げてみました。利用にあたってエリア制限が伴う場合もありますが、元々は地域貢献が目的のふるさと納税。その地域に何かしら縁があるなら利用する価値はありそうです。
利用にあたって気を付けるべきことは非常に多いです。詳しくはふるさと納税を扱う各種サイトで確認してください。
制作:工場タイムズ編集部