ガラス細工や伝統工芸品を観光地の土産物店などでつくってみた経験はありませんか?
そのような「工房体験」はワークショップの一つです。最近ではいろいろな場所でワークショップが開催されています。
人気の秘密は手軽なのに本格的で、家族連れや友達同士で楽しみながら参加できること。魅力的なワークショップをいくつかご紹介します。
そもそもワークショップって何だろう?
ワークショップとは何でしょうか?「何となくイメージは浮かぶ」人は多いでしょう。ここではワークショップの「基本」の「き」を学びましょう。
何ができる場所?
ワークショップとは、先生が教室で話をするような一方通行の講義形式ではなく、参加者自らが体験しグループで学ぶことができる場所です。もともとは「仕事場」や「作業場」「工房」など、共同でモノづくりをする場所を意味していました。しかし近年では初心者の人や未経験の人でも参加できる場になっており、楽しみながら個々のスキルを伸ばすことができます。
何を目的としているの?
参加者が自発的に「学ぶ」こと、そして「創造する」ことを目的としています。ファシリテーターと呼ばれる司会進行役が手助けするので、まったくの初心者でも安心して参加できます。モノづくりだけでなく、音楽や演劇など各種体験型のワークショップが生まれており、参加したメンバー同士で互いに刺激し合えます。
ワークショップは多種多様!
実際にどのようなワークショップが開催されているのでしょうか?代表的なものをいくつか見てみましょう。
大工さんとつくる木の椅子
プロが教えてくれる本格的なワークショップが人気です。椅子の形やデザインなど、素人のアイデアが大工さんという職人技の協力を得て、形になります。プロの熱意とモノづくりの楽しさが体感でき、大人も子どもも楽しめるワークショップです。
トルコランプづくり
エキゾチックな雰囲気が魅力のトルコの伝統品、トルコランプ。独特の色彩を放つトルコランプを手づくりできる教室です。ベースとなるランプの傘に、鏡やガラスを張り付けていき、自分のアイデアから幻想的なランプをつくることができます。
伝統工芸の江戸切子を体験
江戸末期に生産が始まったとされる江戸切子。透明なガラスに独特の模様をつけたガラス細工が楽しめます。お好みの形や色のグラスを選択し切子紋様を削ることができるため、日常では感じられないドキドキが体験できます。
こんなワークショップも!
人気ワークショップはまだまだあります。「みんなで楽しめる!プラモデル製作」では、道具の使用方法から組み立て、エアブラシ塗装までレクチャーを受けながらスキルを上げられるワークショップです。また、身体の仕組みが学べて体験できる「骨盤ヨガ」や大人気の「体幹トレーニング」など、それぞれの興味・関心に合わせた多くのワークショップが開催されています。
人気の秘密は?
どうしてワークショップの人気が広がったのでしょうか?そこには多くの人気の秘密が隠れていました。
たくさんの種類から選べる
参加者の「やってみたい」をあらゆる角度からかなえてくれるワークショップが開催されています。万人受けするものではなく、プロレベルの専門的な内容が多いため、参加者の興味を深く追求することができます。
家族や友達と体験できる
家族や友達と参加すると、楽しみながらスキルを上げられるでしょう。おひとりさまでも十分楽しめますし、周りの参加者と積極的にコミュニケーションを取れば楽しさは倍増です。
DIYの流行
人気の背景にはDIYの流行があります。「DIY」とは「Do it yourself」、つまり自分の手で家具や雑貨などのモノをつくることです。本棚やテーブル、椅子、壁紙の張り替えなど、自分の好みで住まいをコーディネート。趣味や興味を持ったことをきっかけに、ワークショップへ参加する人が増えています。新しい技術を身に付けたい場合は、ワークショップがその練習の場となるでしょう。
開催場所は全国各地
各都道府県や市町村単位で多くのワークショップが企画されています。開催場所はこれまではカルチャースクールや公共ホール、スタジオなどに限られていました。しかし最近では小売店舗や公園、神社・寺院などバリエーションが豊富になっています。
日常ではできない体験
平日は仕事や学校で忙しい人でも、申し込み参加するだけで非日常的なひとときを楽しめます。興味・関心から参加する人、趣味の延長線上でスキルを上げたい人などがそれぞれに合ったひとときを体験できます。
興味のある人はぜひ参加を!
ワークショップとは、普段体験できないことを気軽に形にできる場所です。趣味の延長やDIYに活かす知識の習得まで、それぞれの目的や希望に合わせて活用方法が広がっています。興味のある人はぜひ、地域の情報センターやWebサイトで「ワークショップ」を検索して探してみてください。
制作:工場タイムズ編集部