春の訪れを告げる菜の花。全国各地で南から「菜の花畑」の満開の便りが届き、黄色いカーペットのようなまぶしいカラーに思わず「うぁー」と、ため息! 地域によっては桜やチューリップとのコラボも楽しめます。期間限定とあれば、ぜひリアルで見たいですよね。
青空と菜の花、ローカル線と菜の花、桜と菜の花などフォトジェニック満載な選りすぐりスポットを全国から8選ご紹介します。
「せっかく見た菜の花をシェアしたい!」と思ったあなたは、ぜひキレイに撮影する方法もチェックしてください。ちょっとしたコツで菜の花がうんとキレイに撮影できますよ。そして、栄養満点の菜の花、ぜひいただきましょう! 簡単に美味しく食べられるレシピもご紹介します。
春のおでかけに!全国の「菜の花畑」おすすめ8選
全国にある「菜の花畑」からおすすめ8選をご紹介します。菜の花の黄色と青空のブルー、桜のピンク、チューリップの赤などカラーのコントラストが楽しめる見どころスポットが満載です。
1. 江部乙(えべおつ)丘陵地 【北海道】
札幌から車で約1時間の滝川市は菜の花の作付面積日本一を誇る町です。約180haの広大な面積に咲く一面の菜の花は北海道ならでは。雪の残る暑寒別(しょかんべつ)連山をバックに満開の菜の花の写真は遅い春を告げる風物詩!北海道らしさを感じますね。
菜の花の見ごろ:5月下旬~6月上旬
住所:北海道滝川市江部乙町周辺
アクセス:江部乙駅出口から徒歩約27分
2. 八郎潟干拓地・菜の花ロード 【秋田県】
八郎潟干拓地・菜の花ロードではGWが菜の花の見頃です。面積約1.8haの菜の花畑では「菜の花まつり」の期間中、菜の花の摘み取り体験や菜の花の中を走るミニSLが楽しめます。
大潟村を走る県道298号線沿いの約11km、通称「菜の花ロード」では道沿いに咲く菜の花の黄色と約3700本のソメイヨシノや八重桜のピンクのコントラストが美しく、フォトジェニックな風景です。
菜の花の見ごろ:4月下旬~5月下旬
住所:喜多方市熱塩加納町相田字北権現森甲857-6
アクセス:JR「八郎潟」駅よりバス「ホテルサンルーラル大潟前」停下車
3. 小湊鉄道・いすみ鉄道 【千葉県】
千葉県の房総半島を横断する、五井駅から上総中野駅までの小湊鉄道と上総中野駅から大原駅までのいすみ鉄道の路線沿いに菜の花を鑑賞できるスポットが点在しています。穏やかで静かな風景や周辺の山並みとのマッチングも菜の花にぴったりです。
菜の花の見ごろ:3月中旬~4月中旬
住所:千葉県いすみ市苅谷537-2
アクセス:小湊鉄道:五井駅~上総中野駅、いすみ鉄道:上総中野駅~大原駅
4. 千曲川河川敷・千曲川河川公園(リバーサイドパーク) 【長野県】
菜の花の開花と合わせて約600本の八重桜、八重の花桃が楽しめます。菜の花の黄色と花桃の濃いピンクのカラーコントラストもキレイですよ。1.5haの菜の花畑では迷路も作られます。
菜の花の見ごろ:3月上旬~4月中旬
住所:長野県上高井郡小布施町山王島
アクセス:長野電鉄「小布施(おぶせ)」駅から徒歩約20分
5. あわじ花さじき 【兵庫県】
明石海峡や大阪湾を望む小高い丘にある花の名所です。早咲きから遅咲きまで幅広い品種の約100万本の菜の花が順次開花していきます。同時期に開花するムラサキハナナの紫色との相性も抜群。
展望デッキからの菜の花カーペットやデザイン花壇など、インスタ映えしそうな風景がたくさんありますよ。
菜の花の見ごろ:4月下旬~5月中旬
住所:兵庫県淡路市楠本2805-7
アクセス:JR「舞子」駅から高速バス、「東浦バスターミナル」停下車、そこからタクシーで約10分
詳細ページ:あわじ花さじき
6. 杜の庭園 リフレッシュパーク豊浦 【山口県】
「オーガニック・ガーデンパーク」がコンセプトの庭園で、四季折々の花が楽しめます。3月下旬から「菜のまつり」が開催され、約100万本の菜の花が庭を黄色く彩ります。約3万本のチューリップとの共演が楽しめるのも、この地域ならではですね。
菜の花の見ごろ:3月下旬〜4月中旬
住所:山口県下関市豊浦町大字川棚2035-9
アクセス:中国道小月ICより車で25分
詳細ページ:杜の庭園 リフレッシュパーク豊浦
7. 翠波高原【愛媛県】
標高約892mの翠波峰にある100haにわたる高原で、四国山脈や瀬戸内海が見渡せる絶景スポットです。この高原の緩やかな傾斜面を菜の花の黄色いカーペットがおおいます。4月中旬からソメイヨシノや山桜、八重桜の開花も始まり、カラフルな春の彩が楽しめる人気スポットです。
菜の花の見ごろ:4月中旬~5月上旬
住所:愛媛県四国中央市金砂町平野山
アクセス:松山自動車道 「三島川之江」ICから車で約35分
8. 花とアートの岬 長崎鼻(長崎鼻リゾートキャンプ場)【大分県】
国東半島先端に位置し、約2000万本の菜の花が半島を埋め尽くす、九州最大級の菜の花スポットです。かつて「国東半島芸術祭」が開催されたところで、数々の野外アート作品が点在しています。菜の花鑑賞と合わせてアートも楽しめます。
菜の花の見ごろ:3月~4月
住所:豊後高田市見目4060(長崎鼻)
アクセス:宇佐ICから車で約50分
菜の花をキレイに撮影しよう
明るい黄色の菜の花たち、ちょっとした工夫で花が引き立つきれいな写真が撮れます。SNSでも注目されそうな画像が撮影できるかも! 菜の花畑に出かける前にぜひチェックしておいてくださいね。
1. 空を背景にする
お天気が良い日を選んで撮影しましょう。菜の花畑の中でひときわ背が高く、花つきの良い枝を探します。花と同じ高さにレンズを合わせ、青空が背景になるように撮影すると、空のブルーと菜の花の黄色のコントラストがキレイに写せます。
桜の花とのコラボも同様に背景に桜と青空がぼんやり入るようにアングルを決めて、決めた菜の花にフォーカスします。3色の色味は少し割合を変えると良いでしょう。黄色:ピンク:水色=3:2:1などです。
2. 花より低い位置から撮影する
日光がよく当たっている一株を選び、レンズを花より下の位置にセットして撮影します。花びらが日にあたって透けた様子や、枝の伸びやかな感じが写せます。
レンズを地面すれすれに置いて撮影すると、自分が小人になって菜の花畑に迷い込んだような面白い写真が撮れます。
3. 一面を撮りたいときは一部にフォーカスする
菜の花畑一面を撮りたいときは少し傾斜のある高台から見下ろした場所を選びましょう。菜の花が密集している感じが表現できます。
手前、もしくは中央あたりの一部の菜の花にフォーカスし、周りをぼやけさせると、全体にメリハリの効いた写真になります。
4. 明暗を使う
午前中や夕方など太陽が低い時間には菜の花畑全体が明るくならず、一部暗い部分が出来るときがあります。この暗さと日が当たっている明るい部分を両方ファインダーに混ぜて撮影します。
影の部分が明るい菜の花を引き立たせ、より菜の花畑らしく、味のある写真が撮れます。
5. 春らしさを出す
菜の花には花粉や花の蜜を求めて虫が集まってきます。その一瞬を狙いましょう。花弁にミツバチがとまった瞬間、菜の花の上をモンシロチョウがひらひら飛んでいる瞬間、生き物が一緒に入ると一気に季節と躍動感を表現できます。このときはミツバチやモンシロチョウにフォーカスして、菜の花は少しぼやけた程度が菜の花畑の広がりを表現できます。
菜の花を美味しくいただこう
春を告げる菜の花はビタミンAやビタミンCなど栄養も豊富。独特の苦味も春らしいさわやかさを感じます。菜の花を美味しくいただく、簡単なレシピ(調理時間15分以内)を2選ご紹介します。
菜の花の辛子じょうゆあえ
【材料】2人分
菜の花 100g
塩少々
しょうゆ 大1/2
練り辛子 小1/3
【作り方】
1.鍋に湯を沸かし、塩少々を加えて菜の花を色よく茹でる。(目安は30秒、茎の太さによって15秒程度長めに茹でる)
2.ザルに上げ、冷ましてから3等分に切り、水気を絞る。
3.しょうゆと練り辛子を混ぜて菜の花を和える。
菜の花とベーコンの卵炒め
【材料】2人分
菜の花 90g(1/2束)
ベーコン(薄切り) 60g
卵 2個
★コンソメ顆粒 小1/2
★牛乳 大1
★マヨネーズ 小1~2
★砂糖 1つまみ
塩こしょう 少々
【作り方】
1.菜の花は食べやすいサイズに斜め切り、ベーコンは1cm幅に切る。
2.卵をボウルに割りほぐし、★の調味料を入れてよく混ぜる。
3.フライパンに油を温め、菜の花を炒めて皿に取り出す。ベーコンも同様にこんがり焼き、皿に取り出す。
4.フライパンの汚れを拭き、油を温め、2の卵でスクランブルエッグを作る。
5.4の卵が半熟状態で3の菜の花とベーコンを加え、ざっくり混ぜて塩こしょうを軽く振って皿に盛る。
まとめ
菜の花を楽しめるスポットを全国から8選ご紹介しました。桜やチューリップ、海の景色とのコラボが楽しめるところなど、各地様々に春の彩を感じさせてくれます。今回ご紹介した撮影方法を活かして菜の花の「あっ!」と驚くキレイな写真にチャレンジして、SNSにポストしてみましょう。
また、栄養満点な春の味を楽しむ菜の花のレシピもご紹介しました。五感で春を楽しんでくださいね。
制作:工場タイムズ編集部