子どもの頃の「工場見学」といえば、小学校の社会科見学を思い出しますね。大きな機械を見て、友達と「うわ、すごい!」と純粋に感動した記憶があるかと思います。
大人の工場見学は、また違った感動から「なるほど」が生まれ、知識や視野が広がる体験ができることでしょう。そこから新しい「ひらめき」や「アイデア」が生まれるかもしれません。
大人も楽しめる工場見学として「北海道・東北エリア」からおすすめの6スポットをご紹介します。
※この情報は2022年11月現在のものです。新型コロナウイルス感染状況によって内容が変更になっている場合があります。各施設に問い合わせた上でお出かけください。
大人だからこそ楽しい!工場見学
「大人の特権」といえば、「お酒」ですね。北海道・東北にはビールやウィスキー、日本酒などアルコールの工場がたくさんあります。お気に入りのお酒がどのように作られているか見学することで、また一層好きになれるかも。見学後の試飲タイムも楽しみですね。
ニッカウヰスキー 余市蒸溜所【北海道】
余市蒸溜所は「日本のスコットランド」と称されるニッカウヰスキーの聖地。ここでは創業当時と変わらない製法でウィスキーが作られています。予約制の工場見学のガイドツアーは所要時間約40分で、スタートはニッカウィスキーの代表4ブランドの歴史に関するミュージアムからです。
ウィスキーの製法を順に追って見学し、途中には移築、改修された創業者である竹鶴政孝氏とリタ婦人の自宅や思い出の品も見学できます。見学終了後には、お待ちかねのウィスキーやソフトドリンクの試飲タイム!
売店では工場オリジナル商品やウィスキーに合うチョコレート、海産物の加工品も購入できます。
所要時間 | 約40分(ガイドツアー) |
参加費 | 無料 |
休館日 | 12/25~1/7 |
住所 | 北海道余市郡余市町黒川町7-6 |
アクセス | 小樽駅前バスターミナルより 倶知安/岩内/美国/余別/余市梅川車庫行き乗車、余市駅前下車 徒歩約2~3分 |
詳細ページ | ニッカウヰスキー 余市蒸溜所見学ガイド |
酒造資料館 東光の酒蔵見学【山形県】
東北最大級の規模をもつ「みちのくの造り酒屋」の見学ができます。東光は小嶋総本店がつくる日本酒で、小嶋総本店は安土桃山時代に創業し、後に上杉家御用酒屋となりました。米と水にこだわり、田んぼから酒造りに取り組んでいます。
ドラマやCMのロケにも使われたことがある館内は明治時代の雰囲気をそのままに活かした空間になっており、仕込蔵は元々酒造りをしていた土蔵改修したものだそう。
見学コースはおよそ40分、東光の歴史とともに酒造りの工程を道具や樽などと共に追っていくスタイル。コースの最後にはお楽しみの試飲タイム!世界数十カ国にも輸出されている東光銘柄を楽しめます。併設されているショップでは東光をはじめ、蔵元自家製の粕漬け、麹や化粧品なども購入できますよ。
所要時間 | 約40分 |
参加費 | 350円 |
休館日 | 年末年始、1/5、冬期間の1月と2月のみ 毎週火曜日 |
住所 | 山形県米沢市大町二丁目 3-22(柳町上通り) |
アクセス | 山形新幹線 米沢駅から 車で約6分(市営循環バスも運行) |
詳細ページ | 酒造資料館 東光の酒蔵見学 |
日本の技術を肌で感じる!工場見学
大人になった今、日本の伝統技術や最新技術を駆使したモノづくりの現場を目で見ると刺激を受け、何か新しいひらめきや発見があるかも。「すごい!」だけでなく「なるほど!」を体感してみましょう。
北洋硝子株式会社【青森県】
1949年創業。当初は漁業で使用するガラスの浮き球を作っていた会社です。時代とともに浮き球から食器や花瓶などに変わり、今では「宙吹きガラス」の技法を用いた青森県伝統工芸品「津軽びいどろ」として親しまれています。
工房では職人の方が様々な硝子製品を作り上げていく熟練の技を見学できます。1000度を超える溶けた硝子から成形されていく瞬間は、見学でしか見ることが出来ない貴重なシーンですね。
ショールームでは100色を超える色鮮やかなガラス製品が展示、販売されています。記念に一つ買って帰りましょうか。
所要時間 | 約30分 |
参加費 | 無料 |
休館日 | 日曜・祝日・一部土曜日 |
住所 | 青森県青森市富田4-29-13 |
アクセス | ・「青森駅」西口よりタクシーで約5分 ・東北自動車道「青森I.C」より約15分 |
詳細ページ | 北洋硝子株式会社 |
能代ロケット実験場【秋田県】
東京大学生産技術研究所(現在のJAXA宇宙科学研究所)の付属研究所として1962年につくられた宇宙開発の実験施設です。ここで「はやぶさ」を打ち上げた際のM-Vロケットや後続機であるイプシロンロケットの地上燃焼試験が行われました。
日本最大の真空棟をもち、ロケット開発にフォーカスした最新技術の実験施設で、ロケットモータの地上燃焼実験やロケットエンジンの基礎実験が行われています。施設の一部を約60分のコースで見学できるようになっています。日本の最新技術を見学できる貴重な時間になりそうですよ。
所要時間 | 約60分 |
参加費 | 無料 |
休館日 | 土日祝祭日、年末年始、発電所点検期間 |
住所 | 秋田県能代市浅内字下西山1 |
アクセス | ・JR能代駅から車で15分 ・秋田自動車道 能代南IC、能代東ICから車で約15分 |
詳細ページ | 能代ロケット実験場 |
ワクワクが止まらない!スイーツの工場見学
疲れた時、頑張る時、スイーツを食べて元気になったことはありませんか?子供も大人も嬉しいスイーツの工場見学。作業工程を学んだり、たくさんのスイーツが作られる様子を見るのはワクワクするものですね。
白い恋人パーク【北海道】
札幌のお土産の定番「白い恋人」の製造工程を見学できる施設だけでなく、お菓子作り体験や、チョコレートの歴史が学べるツアー、夏はバラが咲き誇り冬はイルミネーションが美しい英国風の庭園など、1日楽しめるお菓子のテーマパークです。
スイーツのワークショップ「ドリームキッチン」では自分だけのオリジナルスイーツが作れる様々なコースが用意されています。自分用に、お土産にオリジナルのスイーツをつくる体験はきっと思い出に残るでしょう。
チョコトピアファクトリーでは銘菓の「白い恋人」とバームクーヘンの製造ラインを見学、ジオラマでは製造工程が詳しく学べます。きれいな庭園やパークのシンボルの「からくり時計塔」などパーク内にはあちこちに映えスポットが!カフェスポットのスイーツや食事メニューも充実。
遊んで、体験して、観て、学んで、味わって、大人も子供も幸せな気分になれるスポットです。
所要時間 | 施設利用によって異なる チョコトピアファクトリーは約5分 |
参加費 | 入館料800円 ※施設参加費用は別途 |
休館日 | 無休 |
住所 | 北海道札幌市西区宮の沢2-2-11-36 |
アクセス | ・札幌駅から小樽行きのバス 西町北20丁目下車 徒歩約7分 ・地下鉄東西線 宮の沢駅下車 徒歩約7分 |
詳細ページ | 白い恋人パーク |
シベールファクトリーパーク【山形県】
日本で初めて高級ラスクを販売したシベール社本社のあるパークです。6500坪(サッカー場3面分)の広大な敷地にラスクの工場の見学通路やイタリアンカフェ、洋菓子やパンのお店、図書館が併設されています。
工場見学ではラスクが作られていく様子をガラス越しに見学できます。お菓子が作られているのを見るのはワクワクしますね。1日最大20万枚のラスクが焼き上げられるそうです。また、見学通路のあちこちにフォトスポットが準備されていて、遊び心がいっぱい!
洋菓子のお店ではラスクをはじめ様々な焼き菓子や色とりどりのケーキが販売。パンのお店では焼き立てパンの香りがただよい、「自家製の特製カレーパン」「蔵王あんぱん」など美味しそうなパンやサンドイッチなどが並んでいます。また、イタリアンカフェでは人気のモーニングセットや石窯で焼いた熱々ピザが楽しめます。
ラスクの工場見学と一緒にお腹も満足できるパークですよ。
所要時間 | 約15分(自由見学) |
参加費 | 無料 |
休館日 | 12/31~1/2 |
住所 | 山形県山形市蔵王松ケ丘2-1-3 |
アクセス | ・蔵王駅出口 徒歩約30分 ・茂吉記念館前駅出口 徒歩約44分 |
詳細ページ | シベールファクトリーパーク |
まとめ
大人も楽しめる工場見学として「北海道・東北エリア」からおすすめの6スポットをご紹介しました。
お酒の工場は、「大人になった今」だから楽しめる見学スポット。モノづくりの現場見学も「なるほど」から何か新しい発見が生まれるかもしれません。そして、スイーツの工場見学は、子供心のワクワクを思い出して楽しめるスポットになるはず。
お出かけや、旅の観光地として、ぜひ工場見学を候補に入れてみてください。楽しい体験ができますよ。
制作:工場タイムズ編集部