自分の住んでいる地域や旅先などで「ご当地バーガー」を食べたことはありますでしょうか? 料亭などで食べる郷土料理とはまた違ってカジュアルにその土地の名産を食べられるのが嬉しいですよね。
ハンバーガーといえばパンに具材を挟んだものが一般的ですが、ご当地バーガーはご当地名物がバンズの代わりになっていたりと個性的。一般的なファストフードのハンバーガーより、インパクト重視で自由度が高い印象があります。
「うちの県(市)のバーガーこそ最高だ!」と競い合っているうちに、無法地帯と言えるほど進化を遂げたご当地バーガー。その魅力を深掘りしていきたいと思います!
そんな具入れちゃうの? ご当地キャラばりに個性あふれる「ご当地バーガー」4選
旅の途中、お腹が空いたときにふと食べたくなるご当地バーガー。 その土地に行ったら絶対に押さえておきたい「名物料理をイメージしたもの」だけでなく、 おどろくような具材が使われたハンバーガーにも挑戦してみたいですよね。
ここからは、「 こんなハンバーガーあるの?」 と思わずツッコミたくなってしまう、ちょっとおもしろい「変わり種ご当地バーガー」を4つご紹介します!
名物そのものより人気になった、ツワモノのご当地バーガーもありますのでお楽しみに。
ラーメンは啜る(すする)もんじゃない、パリパリ齧る(かじる)んだ! 福島県 「喜多方ラーメンバーガー」
最初にご紹介するのは、福島県喜多方市「道の駅 喜多の郷(きたのさと)ふるさと亭」の「喜多方ラーメンバーガー」。なんと、名物の「喜多方ラーメン」がそのままハンバーガーになったんです!
ラーメンバーガーってあまり聞きませんが、どんな感じか気になりませんか? バンズの代わりにパリパリに焼いた麵を使用し、県内産の「麓山高原豚」を使ったチャーシューやナルト、ネギ、メンマなどのラーメンの具をサンド。ソースはラーメンスープをジェル状にしたものを使用しており、これひとつで本格的な喜多方ラーメンが味わえます。
小腹が空いた時の軽食としてはもちろん、蒸し暑い夏のおつまみにもピッタリ! キンキンに冷えたビールを片手にラーメンバーガーを食べれば気分は最高ですよね。「車を運転するからお酒は飲めないよ…」とお嘆きの方はソフトドリンクにも合いますのでご安心ください。
ふるさと亭ではラーメンバーガーの他にも「ラーメンピザ」「ラーメン丼」「ら~メンチ」や期間限定の「ラーメン合格まん」などラーメンを使ったユニークなメニューが豊富です。どれも個性的すぎて、一度はチャレンジしたくなるものばかり。ある意味「 喜多方ラーメンジャンクフードの聖地」とも言えるかもしれません!
ハンバーガーなの? うどんなの? 香川県「さぬき肉うどんバーガー」
さすがうどん県! ハンバーガーまでうどんで攻めてきます。2つ目にご紹介するのは、香川県さぬき市、「津田の松原サービスエリア」の「さぬき肉うどんバーガー」です。
さぬき肉うどんバーガーは、松原SA内「あなぶき家」の肉うどんをイメージして作られたもの。炭水化物天国とばかりに、バンズに「いりこだしで味付けしたうどん」と牛肉、ネギ、天かすをサンドしています。
ガブリとひと齧りすれば、未知のおいしさに感動すること間違いなし。うどんのもちもち食感、甘辛い牛肉とネギの味わいが口いっぱいに広がりますよ!
松原SAでは、2011年から「さぬきうどんバーガー」という名前で「釜玉うどん」をイメージしたものを提供していましたが、2023年5月からさぬき肉うどんバーガーにリニューアル。サービスエリアに寄る際の新たな楽しみになりそうですよね。
バカバーガー?いえ、うましかバーガーです!長野県「馬鹿(うましか)バーガー」
3つ目にご紹介するのは、長野県上田「道と川の駅おとぎの里」の「馬鹿バーガー」です。
えっ、バカバーガー? と斬新なネーミングセンスに驚いてしまいますが、「うましか」バーガーと読みます。
「音読み訓読みの違いだけやないかい!」と思わず突っ込んでしまいそうですが、馬肉と鹿肉を使ったジビエバーガーだからこのネーミングなんですよ。
馬鹿バーガーは、誰もが驚くネーミングセンスで、2020年の「超個性的!想像がつかないご当地バーガーgooランキング」1位を受賞。個性的なご当地バーガーたちの頂点を極めています。注文するときに間違って「バカバーガー下さい!」と言わないようにだけ気をつけて。
ユニークなネーミングと相対した、「駆除鹿」の現実
馬鹿バーガーのパティには、名産の馬肉にくわえて「駆除鹿の肉」が使われています。
実は、獣害などで駆除された鹿のほとんどがそのまま破棄されているそう…。生き物の命を粗末にせず、いただく。馬鹿バーガーが人間と環境との関わり方を改めて考えるきっかけとなりそうですね。
馬鹿バーガーは、普通の馬鹿バーガーの他に、「小馬鹿バーガー」「大馬鹿バーガー」や、特大サイズの「メガ馬鹿バーガー」、極小すぎる「ナノ馬鹿バーガー」まで様々なサイズが販売されています。
メガ馬鹿・ナノ馬鹿バーガーは予約商品なので事前の予約を忘れずに。「メガうましかバーガー」って注文するときに噛んでしまいそうです…。
食感にこだわりまくった、愛知県「おきつねバーガー」
最後にご紹介するのは、油揚げ好き必見! 愛知県豊川市「おきつね本舗」の「おきつねバーガー」です。
ハンバーガーというより夕飯の「おかず」のような風貌の、おきつねバーガー。バンズに使用しているのは、自慢の「肉厚油揚げ」です。こだわりのパリパリ食感を出すために、なんと油揚げを1度「揚げ」てから秘伝のタレをつけて「焼いて」いるんですよ!
香ばしい油揚げのバンズに挟むのは、新鮮なレタスと玉ねぎ。パリパリシャキシャキの食感はバーガーのアクセントになっています。ここまで読んで、「美味しいのはわかるんだけど、油揚げに野菜だけなんてちょっとヘルシー過ぎないか?」と焦った肉派のアナタ。サクサク食感のトンカツも野菜と一緒にサンドされているので、ご安心ください。
おきつね本舗でおきつねバーガーを楽しんだ後は、近所の豊川稲荷を参拝するのがおすすめ。おきつね様を感じる素敵な1日が過ごせそうですね。
まとめ
今回は、地域ごとにそれぞれ趣向を凝らした「個性派ご当地バーガー」をご紹介しました! 「なんでそんな具材挟むねん!」とツッコミながら見ていただけましたでしょうか。
どのお店も、麺や海産物などご当地ならではの素材を使って、「おもしろさ」と「美味しさ」を両方追及しているのが素敵ですよね。
お店でじっくり楽しんでも良いし、テイクアウトしてバーガー片手に食べ歩きしても楽しい。気軽にご当地の味を楽しめるのもご当地バーガーならではの魅力です。
今後、旅に出かけたときには、街中でご当地バーガーを探してみるのも楽しいかもしれません。お気に入りのおもしろバーガーを見つけたら家族や友達にシェアしちゃいましょう!