サウナ好きな人の中には「自宅にサウナがあったらいいな」「サウナを自作してみようかな」と思ったことがある人も多いはず。自宅サウナでは、誰にも気を使わずにリラックスして体を整えることができますね。
しかし、自宅サウナを手作りするには、どんな作り方があって、どれくらい費用がかかるのか、わからないことも多いと思います。
そこで今回は、自宅サウナの作り方やDIYに必要な金額をご紹介します。簡単に作れるものから、本格的なものまでご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
DIYで自宅サウナを作りたい! どんな方法がある?
自宅サウナを手作りするには、さまざまな方法と種類があります。例えば、キャンプなどで使うテントとストーブを活用したテントサウナや、木材を組み立てて作るサウナ小屋など。
サウナ小屋の場合は、サウナキットを使ったり、いちから材料をそろえて自作したりして、本格的なサウナを楽しめます。しかし、キットを使えば比較的簡単に作れますが、時間がかかる上、費用が100万円を超えることも。 自宅サウナを設置するスペースや作る時間・予算なども考慮して、どんなサウナを作るかを決めるとよいでしょう。
自宅サウナの作り方【初級編】
まずは、簡単&最安値で作れる自宅サウナの作り方・初級編をご紹介します。
浴室に作る簡易的なサウナですが、新たにサウナスペースを作る必要がなく、半身浴をしながらサウナを楽しめます。
DIY初心者やとにかく費用を抑えたい人におすすめの自宅サウナです!
手作りの浴室サウナに必要なもの・費用
浴室に作る自宅サウナに必要なもの
・家庭菜園用のビニールハウス
・サウナストーン
・アロマオイル
・金属製のザル
・フライパン
・簡易ビニール浴槽(水風呂用)
かかる金額は、約1万円。水風呂は、シャワーでいい! という場合は、簡易ビニール浴槽は必要ないので、約5,000円で作れます。
しかし「水風呂のためにサウナがある」と言っても過言ではないほど、水風呂は欠かせないものです。簡易ビニール浴槽ではなくても、水に浸かれるものがあると、浴室サウナでも整うことができます。
サウナストーンは、庭や河原などの石でも代用はできますが、耐久性や耐熱性を考えると、サウナストーンとして販売されているものを使うのがおすすめです。1kg2,000円前後で購入できます。
簡単!浴室サウナ作りの手順
①サウナストーンを金属製のザルに入れて、コンロで加熱する
②加熱したサウナストーンをザルごとフライパンに乗せる
③上半身が入るほどの隙間を空けて浴槽に蓋をする
④蓋の上にサウナストーンを置き、浴槽の上に簡易ビニールハウスを置いて完成
浴槽には、あらかじめ半身浴できるくらいのお湯を溜めておきましょう。サウナストーンに、アロマオイルを入れたお湯をかければ、ロウリュも楽しめます!1~2分おきにロウリュをするのがおすすめ。
自宅サウナを浴室に作る時の注意点
浴室に自宅サウナを作る時の注意点は、サウナストーンを加熱・移動する時に、火傷しないように気をつけることです。当然ですが、加熱したサウナストーンは、熱いという言葉では足りないほど熱くなります。耐熱手袋を使うのはもちろんですが、服を1枚羽織ってから加熱・移動をしましょう。
自宅サウナの作り方【中級編】
続いては、自宅サウナの作り方・中級編をご紹介します。
テントを使った自宅サウナで、簡単にDIYできますが、初級編よりも少しだけ手間がかかり、金額も高くなります。
手作りのテントサウナ作りに必要なもの・費用
テントサウナ作りに必要なもの
・わかさぎ釣り用のテント
・椅子
・ストーブ
・サウナストーン
・金属製の容器(バット、サウナストーン用のカゴなど)
・煙突穴パーツ
テントサウナには、熱が均等に行き渡りやすく外部に逃げにくい環境を提供するために、直方体に近く、高い天井があり、長めのスカートがついていて外気を遮断できるものが最適です。わかさぎ釣り用のテントであれば、すべての条件を満たせるし、テントサウナ用のテントよりも、コスパがいいのでおすすめ。
熱源となるストーブは、冬場に使う灯油、電気のストーブでも充分です。しかし、薪ストーブであれば、火を使う分、室内の温度も上がりやすく、コンセントも必要ありません。ただし、わかさぎ釣り用のテントと薪ストーブの組み合わせでサウナを作る場合は、テントに煙突穴パーツを取り付ける必要があります。
必要な金額は、使うテントやストーブの種類にもよりますが、いちからそろえる場合は、最低でも2万円ほどあれば、テントサウナを作れます。
自宅サウナをテントで作る時の手順
【煙突穴の作り方】
①煙突を出したい場所に煙突穴パーツをあてて、印をつける
②印をつけた部分をカッターで切り抜く
③切り抜いた部分の周囲にマジックテープを縫い付ける
④煙突穴パーツをマジックテープに貼りつけたら完成
【テントサウナの作り方】
①テントを設営する
②テント内にストーブや椅子などを入れる
③金属製バットなどに入れたサウナストーンをストーブに乗せれば完成
煙突穴パーツを貼りつけるためのマジックテープは、面倒であれば両面テープでもOK。薪ストーブや灯油ストーブの場合は、サウナストーンを継続して加熱できるので、何回でもロウリュを楽しめます。
テントサウナを作る時の注意点
テントサウナを作る時の注意点は、主に2つ。
1つ目は、定期的に薪ストーブの煙突のメンテナンスをすることです。テント内という密閉した空間で使う分、一酸化炭素中毒のリスクが高くなります。しっかりと排気できるように、使用前後に煙突内の確認や掃除をしておきましょう。定期的に換気をすると、より安心・安全に使えます。
2つ目の注意点は、火災に気をつけることです。難燃性素材のテントやストーブガードを使ったり、草が多い場所ならストーブの下にシートを敷いたりなど、火が燃え移らないようにしましょう。
もし、テントが強風でずれたり、倒れたりすると、ストーブに接触して火災が起きる恐れもあるので、 ペグやロープでしっかり固定することも重要です。
自宅サウナの作り方【上級編】
最後にご紹介するのは、自宅サウナの作り方・上級編。
木材などを使って、いちから自宅サウナを作る方法です。
DIY好きな人や、本格的なサウナを自宅で楽しみたい人、自分好みの自宅サウナを作りたい人におすすめ。
DIYで本格的な自宅サウナを作る時に必要なもの・費用
本格的なサウナ小屋を作るために必要なもの
・木材
・ネジ・釘
・コンクリート
・床タイル
・断熱材
・防湿シート
・サウナヒーター(薪ストーブも可)
・ドア
・椅子
・照明
・工具(ノコギリ、電動ドリル、メジャー、ハンマーなど)
必要な金額は、作りたいサウナの大きさや木材の種類・量などによって変わりますが、大体10万円~100万円ほどかかります。
流通量が多く、比較的安く手に入る2×4の木材を使ったり、DIY用の工具をひと通り持っていたりする場合は、わりと安い金額で作れる可能性も。
工具類を持っていない場合は、ホームセンターなどでレンタルをするのもおすすめです。木材カットのサービスを利用すれば、ノコギリはいらないし、手間も省けますね。
サウナ小屋を手作りする手順
①土台を作る
②小屋のフレームを組み立てて外壁(板)を入れる
③断熱材と防湿シートを入れる
④小屋の内部に内壁をつける
⑤小屋内に椅子やストーブを設置する
⑥ドアをつければ完成
上記の手順はおおまかな流れです。これだけを見ると、比較的簡単に作れるような気がしますが、実際には各工程で時間と労力を使います。もちろん、上記の工程の前に、場所選びや採寸なども必要です。
基本的に屋外での作業になるので、天候も考慮すると、完成までに早くて数週間、長ければ半年以上かかることも。タイパがいいとはいえませんが、完成した時の達成感は浴室サウナやテントサウナと比べものになりません!
サウナ小屋を自宅に作る時の注意点
本格的な自宅サウナを作る時の注意点は、3つです。
1つ目は、しっかりした土台を作ること。基本的に、サウナ小屋は屋外に設置するので、雨水が染み込まないように、平らで強い土台にする必要があります。平らな場所を選んでおくと、土台も作りやすいですよ。
2つ目は、寸法出しをきちんとすることです。大雑把に寸法を出してしまうと、組み立てる時に木材をカットしたり買い直したりなど、余計な手間や費用がかかることもあるんです。組み立てた後に隙間があったら、雨水が入り込んで腐敗するリスクも。ミリ単位まで、きちんと寸法を測りましょう。
3つ目は、木製のドアを使うなら、5mmほど小さいサイズにすることです。サウナを使っていると、水分で木が膨張して、ドアが開かなくなる可能性があるんです。ドア枠に戸当りをつければ、隙間風が入る心配もありません。
まとめ
自宅サウナの作り方を初級編・中級編・上級編に分けてご紹介しましたが、いかがでしたか?初級編と中級編は、わりと簡単で、すぐにでも手作りできそうです。上級編は、DIY経験者で時間があれば、簡単にできるかもしれませんね。
自分好みの自宅サウナを作って、ととのう感覚を思う存分味わいましょう!