はじめまして! インターンで記事を書かせていただくことになりましたi田です。昼と夜にアルバイトをしており、その中で勉強と遊びの時間をやりくりしている女子大生です。ごはんが大好きで、好きなだけ食べていいと言われれば男子並みに食べちゃいます(笑)。
そんな私が今回、工場ワーカーの皆さんが普段どのようなごはんを食べていて、どういうお店が人気なのかを知りたいと思い、この「工場メシ」という企画を考えました。
今回お邪魔した「堀切菖蒲園」は初めての訪問でしたが、昔ながらの感じが懐かしくて居心地よくて・・そんな工場のある街並みと、そこにある古き良きご飯屋さん = 「工場メシ」の魅力を知っていただければと思います。
昔ながらの工場街『堀切菖蒲園』とは?
東京都内近郊で工場が集まっているところと言えば、どこを思い浮かべますか?
大田区、足立区、川崎エリアあたりをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
そんな中で今回私は、東京都葛飾区にある「堀切菖蒲園」を取り上げることにしました。
今回「堀切菖蒲園」を選んだ理由は、このあたりは古くから金属製品の製造加工、ゴム製品の製造、玩具・運動用具やシャープペンシル・ボールペン等の文具、アクセサリーなどの装身具が地場産業として根付いている場所だそうで、また工場経営者のおよそ70%、従業員の50%が葛飾区内に住んでおり、働きやすくて住みやすい「昔ながらの工場街」だと知ったからです。
それでは堀切菖蒲園の「工場メシ」、ご紹介していきますよ!
はじまりはじまり〜
インターネットの口コミでは「コロッケパンが美味しい」ということで、朝ごはんを食べて来なかった私、すっかりお腹がペコペコ(笑)。迷わず入ります!
こんにちは! さっそくお店に入ってみると…たくさんの惣菜パンが並んでいます。かつサンド、タマゴサンドにえびかつサンド、カレーパン、あらびきドッグ、ツイストドーナツにクロワッサン、あんデニッシュ…どれも美味しそう! これは男性人気が高そうな品揃えですね。
うーん美味しそう! 店内をよく見てみると、パンだけではなく、マドレーヌやバウムクーヘンにプリン、クッキーやチョコレートなどの洋菓子、はたまたおかきや揚げ餅、羊羹や金平糖などの和菓子まで置いてあります。種類もかなり豊富ですよ〜。
でもパンと和菓子がいっしょに並ぶ風景、普通のパン屋さんではなかなか見られないですよね。お店の方によれば、このスタイルは1943年の創業時からずっと続いていて、今年で75年目になるとのこと。和洋折衷の親しみやすさは街のパン屋さんならではですね。
コロッケパン(180円)
ほりぐちベーカリー人気ナンバーワンの「コロッケパン」。ネットでも話題の一品。中にたっぷりキャベツが入ってます。あれ、でも普通コロッケパンといえばソースがかかっているもの。これはソースがかかっていないような…とにかくお腹がすいてもう我慢できません!(笑) さっそくいただいてみましょう〜。
このコロッケパン、ソースはアクセントとしてかかっているようで、コロッケ自体の味がしっかりしているため、気がついたら最後まで美味しくいただいてました! たっぷりのキャベツもパリパリとした歯応え。これは病みつきになります。
ほりぐちドック(240円)
お店の名前がついた「ほりぐちドック」。大きなソーセージの横に、炒めたキャベツときゅうり、パセリが入ったオリジナル商品。クタッとした炒めキャベツがソーセージのパリッとした歯応えとマッチしていて美味しい〜! これも男性が好きそうなお味ですね♪
きなこあげぱん(140円)
出ました! 懐かしの定番「きなこあげぱん」。ここまでコロッケパン、ソーセージパンときてさらに揚げパン、さすがに油で胃が重くなるかな…と思いきや、何口いただいてもしつこさがなく、食べやすいんです!
お腹がすいていたのでここでもうパンを3ついただいたのですが(笑)、さらにお店を出る時に店員さんから「お昼にでもどうぞ」といただいた2つのサンドウィッチ! 家に帰って美味しくいただきました(笑)。いや〜なんて美味しくて優しくて素敵なパン屋さん…これは男女問わず誰でもファンになっちゃいます!
女将さんの作るカレーは愛情もボリュームも満点!『カレーショップ・アルー』
「ほりぐちベーカリー」を出て右に進み、堀切菖蒲園の駅を通り過ぎること2〜3分。道路左手に見える昔懐かしい感じの店構えが、これぞ「地元に根付いている町のご飯屋さん」という感じのカレー屋さん「カレーショップ・アルー」にやって来ました!
地元で働く方々といった感じのお客さんでいっぱいのカウンター席。お客さんの食べているお皿を見れば、どれも全体的にボリューム満点! これは…食さなければ! という使命感が(笑)。フレンドリーな女将さんがお一人でオーダーを受けて作っていらっしゃいます。メニューは以下の通り。
こちらではオーダー時に女将さんから希望の辛さを聞かれます。
「普通」って、どれくらい辛いんですか?
「ちょい辛でも幅があるから、ノーマルを頼むお客さんが多いよ。最初にノーマルを食べて、もの足らなかったら後から辛さを足せば、ちょい辛、小辛、中辛、と上げていけるから。甘口はないけど、卵を生卵にして混ぜれば甘くなるよ。」
なるほど。そしてこのお店オリジナルの「アルーカレー」を頼むことに決めた私。辛さはノーマルにしました。
アルーカレー(730円)
待つこと数分、煮込んだ大豆がたくさん入った名物「アルーカレー」がこちら!取材日がたまたま卵サービスデー(火、木、土の週3日間)の日だったので、ゆで卵のトッピング(50円)にさらに生卵がのってきました。
最初の一口。まったりとしたカレールーの中にお豆が入っているので、初めて食べるけどなんだか懐かしい味わい。しかし! 二口目以降は徐々に辛さが出てきます。ノーマルでこれなら小辛、中辛なら一体どれくらい辛いんでしょう? けれどトッピングの生卵で口当たりが優しくなり、こちらも最後まで美味しくいただいちゃいました。
ハンバーグカレー(890円)
取材スタッフが注文した「ハンバーグカレー」。ゆで卵のサービスもあってボリューム満点! カレーによってはサラダとスープがつくセットもあるそうですよ。
ソーセイジカレー(890円)
「ソーセイジカレー」はインスタ映えもバッチリ! スタッフの一人が辛いもの好きだったため小辛で頼んでいたのですが、さすがの辛さに途中でペースダウン(笑)。やっぱり最初はノーマルで頼んだ方が良さそうですね。
平日のお昼どきを少しはずした時間帯にお邪魔したのですが、それでもお客さんがひっきりなしに出入りしていました。やはり地元の名物店、人気です!
大迫力の背脂チャッチャ系ラーメン『らーめん弁慶 堀切店』
「カレーショップ・アルー」を出て左方向に歩くこと7〜8分。「堀切菖蒲園」の駅から少し離れたその場所に、地元で評判のラーメン屋さんがあるとの情報が。
弁慶のキャラクターが可愛い〜そしてラーメン好きにはたまらない香り♪ さっきカレーを食べたばっかりですが(笑)、思わず足を踏み入れてしまいます。「ラーメン弁慶 堀切店」に入店〜♪
メニューと店内はこんな感じです。席はカウンターのみ。券売機で先に食券を買うスタイルなので、メニューを見てやっぱり悩みます。
今日はちょっと肌寒いし、やっぱり味噌ラーメンが食べたいかも…ということで、ここは思い切って「みそチャーシューめん」をオーダー! (もう一度言いますが、先ほどカレーを完食しています(笑))
みそチャーシューめん(1,080円)
どーん! ドキドキしながら待つこと約5分、丼からはみ出たチャーシューと今にも溢れそうなスープがたっぷり入ったラーメンが運ばれてきました。ものすごいボリューム!
上には背脂が乗っていて、いわゆる「背脂チャッチャ系」ですよ! では、いただきま〜す♪
とにかくチャーシューが美味しそう! だったのでまずチャーシューからいただきます。う〜ん! やわらかくて口のなかでとろける!
次にスープを一口。濃厚ですが、まろやかな味噌の味に背脂のアクセントもちょうどいい感じ♪ コクがあるけどしつこさは全然ありません。
最後に麺〜! 太めで縮れているのでスープと絡みやすく、味噌の味が染みわたります。はぁ〜やっぱり味噌ラーメンにしてよかった!
見た目のボリュームほどこってりしていないので(?)またまた気がついたら最後までしっかり食べていました! どんだけ食べるんだ、私(笑)。
24時間営業!の街の中華屋さん『中華料理タカノ』
「らーめん弁慶 堀切店」から堀切菖蒲園の駅方向に戻り、「カレーショップ・アルー」の道路を挟んでほぼ真向かいに、赤い屋根が特徴の、地元で愛される中華料理屋さんがあります。その名は「中華料理タカノ」。
なんとこのお店は24時間営業! チェーン店というわけでもないのにすごいですよね。お店の方に聞けば、11:00 〜 23:00、23:00 〜 11:00の2交代で営業されていて、お昼の時間帯は地元のファミリー層、夜はお仕事帰りの方が多く来られるそうです。
来店されるお客さんを見ていたら、おばあちゃんが1人でやってきて餃子をお持ち帰りする光景も。ネット情報ではどのメニューもリーズナブルに食べられるとのこと。さぁ安くておいしい「工場メシ」、いただきましょう!(笑)
とはいえさすがに私、カレーとラーメンを食べてお腹がはちきれそう(笑)。ということで、今回の堀切菖蒲園取材最後の場所となるこちらのお店では、24時間営業ということもあり、お酒のお供になりそうなおつまみメニューを中心にご紹介します。
餃子(250円)
定番の「餃子」はあっさりしていて皮がパリパリ! 一口大で食べやすい大きさです。250円は安い!
レバニラ炒め(650円)
この「レバニラ炒め」は店長さんいわく、ご飯もの以外で一番よく出る料理だそう。レバーが苦手な人でも食べられるほどクセがなくて、とにかく美味しいです!
ピータン(450円)
こちらの「ピータン」も特有のクセがほとんどなくて、上にのっている生姜と一緒に食べると美味美味!
どれもビールのおつまみにぴったりです♪ 店内の雰囲気も本当に懐かしい感じ。ちなみに取材とは別日にお店の前を通った時、テレビドラマの撮影が行われていましたよ〜。
はぁ〜今日一日、堀切菖蒲園を食べ尽くしました!
堀切菖蒲園の『工場メシ』企画を終えて・・
私にとって初の食レポ体験だったので、ものを食べてどう言えば読者の皆さんに「食べたい!」「行きたい!」と思ってもらえるのかを考えるのが大変でした。でも大好きな食がテーマだけに、最後まで楽しく、なんとか記事にすることができたので嬉しいです。
今回のインターンで企画・取材・記事化の流れを学びました。はじめは「工場で働く方々のインタビュー」を題材にと思ったのですが、工場を取り巻く街全体を取り上げることで1つのストーリーが見えてくるのでは、と考えて「堀切菖蒲園」に決めたこの企画。
パン屋さん、カレー屋さん、ラーメン屋さんに中華料理店といった商店街ならではのバラエティに富んだ食の一面と、そこで働く方々の優しく温かな接客、フレンドリーなお客さんとの交流など、あらためて下町の人情や街の風土というものを感じることができました。
「堀切菖蒲園」という街が好きになり、また訪れたい街の1つになった今回の取材。そして他にもこんな素敵な「工場メシ」スポットがあるのではと、次の楽しみも出てきました。この記事をお読みくださった皆さん、ぜひ「堀切菖蒲園」の工場メシ、食べに行ってくださいね!
取材・文:インターンi田、工場タイムズ編集部/写真:工場タイムズ編集部/取材協力:ほりぐちベーカリー、カレーショップ・アルー、らーめん弁慶 堀切店、中華料理タカノ(取材順)