2022年9月に東京ビックサイトで開催された「町工場NOW」。 全国から団体含め30社の町工場が集まり、自社の製品をアピールする場として賑わいを見せた。 そんな町工場NOWで、一際目を引く展示をしていた出展企業の一つが、東京都墨田区の「五十嵐製箱株式会社」だ。今回は五十嵐製箱株式会社が製造している展示会用紙什器「ハコベル」の魅力や、開発秘話などのお話を伺った。
五十嵐製箱株式会社は木箱製造業から始まった製箱会社で創業97年目(2023年現在)。ダンボール箱の製造を主力に、梱包業、紙製ディスプレイやPOP製造まで幅広く事業を展開している。そんな五十嵐製箱株式会社が今回展示していたのは、イベントやポップアップストアの開催に重宝すること間違いなし!の展示会用紙什器「ハコベル」だ。
–段ボール製の什器やディスプレイというのは非常に画期的な製品ではないでしょうか?
特長や利点について教えてください
ご担当者:「環境にやさしい軽量で丈夫な紙で作られていること」「設置や持ち運びが簡単で、繰り返し使用できる構造になっていること」「オリジナルデザインの印刷で差別化された演出ができること」がハコベルの特長です。ハコベルにはポップアップストアやブース装飾など、様々な用途に対応できる多彩なラインナップがあり、雑貨、服の展示のみならず試飲台、試食台としても活躍しております。お客様からも「軽くて組立もカンタン」「たためるから保管も省スペース」「会場での撤収の時短やゴミの削減につながった」など反響をいただいており、大変好評な製品です。
–こういった画期的な製品を開発された経緯をお聞かせいただけますでしょうか?
ご担当者:弊社は段ボール箱の製造を主力事業としておりますが、時代の流れとともに過当競争が進み、段ボールの値段も下落する一方だったので、段ボール箱の製造だけではなく、さらに付加価値の高い製品を開発していく必要があるとの危機感もあり、段ボールを製造する技術を生かしたディスプレイの開発を始めました。
–雑貨、服の展示にも対応しているとのことですが、耐久性はかなり高いのでしょうか?
ご担当者:はい、複数回の使用にも耐えられます。
ハコベルは耐久性の高いリボードという材料を使い、現場での使いやすさを重視して設計しています。年間10回利用する巡回イベントで、2年以上継続利用して頂いている実績もあります。
また40㎏の重さに耐えられる商品(ハコベル アイランドテーブル)もございますので、重量のある製品を載せることも可能な仕様になっています。
様々なニーズに対応できる多様な商品
五十嵐製箱株式会社の商品説明を以下に掲載する。
豊富な種類があるアイデア商品ハコベルの一部をご紹介いたします。
ハコベル マルシェ
アパレルのポップアップストアやイベントでの試飲台として大活躍のこちらの製品は、組み立て時間2分で完成する優れモノ。
「出展者も、来場者も、運営者も皆が楽しくワクワクするような会場に!」
というキャッチコピーに違わず、組み立て・撤収も簡単。
さらにはハンガー陳列や看板部分をテント風に傾斜をつけることも可能です。
ハコベル シェルフ
様々な商品を陳列することが可能なシェルフ。各棚ごとに10㎏の耐荷重があり、いろいろな商品の陳列に対応できます。
さらに、全体にオリジナルのデザインを印刷することができるので、イベントでは広告スペースとして商品やブランドの宣伝をすることも可能です。
シェルフの下は収納場所になっており、スペースの限られた展示会やイベントでも場所を取らずにボリュームのある空間を華やかに演出してくれます。
ハコベル アイランドテーブル
耐荷重40㎏。紙でできているとは思えないほど丈夫なハコベルアイランドテーブルは、子供にも使いやすいローテーブルの仕様となっています。
イベント会場での陳列や子供向けの催し物にも最適です。
その丈夫さの反面、什器の重さは6㎏と軽量でさらに1分で組み立て可能なので、簡単に設営できます。
ハコベル サインボード
イベントやブース装飾で来場者の目を引くサインボード。組立時間はわずか10秒。
看板は吊り下げ式となっており、その形はカットアウトが自由。オリジナリティ溢れるサインボードを作り、集客に役立てることができます。
さらに看板部分は別注で差し替えができる仕様になっています。
「ハコベル」でブース装飾・イベント出店をサポート
墨田区にある東京本社のショールームでは、ハコベルの実物が多数展示されている。
軽い、組立が簡単、強度が高いという特長をリアルに体験できることはもちろん、オリジナルのデザインを印刷することで、イベント来場者などにアピールできる広告スペースとして活用できることも、ハコベルの魅力だ。
イベント出店への課題を解決する五十嵐製箱株式会社のハコベルには、今後、イベント出店やブースの設置に悩む企業からの注目が集まることになるだろう。
取材協力:五十嵐製箱株式会社
URL:https://igarashi-seihako.co.jp/
制作:工場タイムズ編集部