【製造業勤務者インタビュー #6】自分に合う工程がひとつはある！

製造業に携わっている方にインタビューする企画も第6弾！ 今回は、愛知県の大手自動車メーカーで勤務するOさんに書面での回答にご協力いただきました。

新しい作業を覚えるのは大変なこともありつつ、そこに楽しさを感じているそうです！ また製造における工程は様々なものがあるため、誰しもひとつは自分に合う作業が見つかるというお答えが印象的でした。

製造業でのお仕事が気になっている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください！

インタビューにご協力いただいた方のご紹介

お名前：Oさん

業種：車・バイク・重機系
職種：組立・組付け
雇用形態：派遣社員
前職：組立・組付け

前職も製造業に従事していたというOさん。今のお仕事内容や1日のスケジュール、プライベートの時間が取れているのかなど、様々な質問にご回答いただきました！

いまのお仕事について

Q1. どんなお仕事をされていますか？ 仕事内容を教えてください！

Oさん：工場でウレタン素材を機械にセットして、プレスで押して型版を作っています。

Q2. 職場の環境は快適ですか？

Oさん：職場は空調が効いているので、動いている時は真冬でもうっすら汗をかくくらいです。いい気温で作業できています。

Q3. 社内の人との関係性は良好ですか？

Oさん：自分の班は正社員、期間社員、派遣分け隔てなく仲良くしていますね。

Q4. 残業はありますか？

Oさん：残業は繁忙期とそうでない時期でかなり差があります。繁忙期になるとほぼ毎日の残業に加えて土曜出勤が2回重なり、そうでない時期はそれらがほとんどなくなるので30～40時間ほどの差があります。

Q5. 勤務形態を教えてください！ またお休みは固定ですか？

Oさん：2交替の土日休みです。土曜出勤がときどきあります。

Q6. 通勤手段を教えてください！

Oさん：自分は通勤（約30分）に車を使っています。人によっては送迎バスや自宅の近い人は徒歩で通勤していますね。

Q7. 1日のスケジュールを教えてください！

Oさん：昼に働く場合と夜勤とがあるので、まず昼勤はこんな感じです。

昼勤は6:20に起きて55分頃に家を出ます。職場に着くのが大体7:25で始業が45分なので、それまで他の人と話したりタバコを吸ったりして過ごしています。

定時が16:45でそこから（残業がある時は）最大で2時間残業して家に着くのが17:25くらいですかね。就寝は22:50で毎日7時間半は寝るようにしています。

続いて夜勤のスケジュールはこんな感じです。

夜勤の日は、始業が20:00なので、18:40ぐらいに起床しています。定時は5:00になり、就寝が11:00ですね。

ただ夜勤のときだけ15〜30分の早出の週があったりするので、その時はその分起床と就寝が早くなります。

また、残業がある場合は昼勤夜勤ともに定時時間から5分休憩があります。この休憩は2時間以上の残業がある場合は10分になるのですが、夜勤の場合は残業時間の30分は早出に割り当てられるので、一日の残業の上限時間だったとしても必ず5分になります。

Q8. 仕事をする上で大切にしていることはなんですか？

Oさん：作業ミスをしない、遅れないですね。

派遣社員という立場上、仕事ができないと思われてしまえば契約の更新が厳しくなってしまうので、そこはかなり注意して仕事をしています。

幸い社員さんからの評価は良いみたいなのでひとまずは安心しています（笑）

Q9. 今のお仕事でやりがいを感じることはありますか？

Oさん：正直に言ってしまうと、やりがいを感じられるのは作業に慣れるまでですね。慣れてしまうと同じ作業の繰り返しになってしまうので。

覚えたての作業がだんだん間に合ってくるのを感じた時はやりがいを感じました。

これまでのお仕事について

Q10. 前職はどんなお仕事をされていましたか？

Oさん：社会人になってからの職歴としては、バイクの整備士から始まり、その後に友人の紹介で地元で有機溶剤の工場で5年8ヶ月ほど正社員で勤務しまして、前職では派遣社員として車のトランスミッション（変速機とも呼ばれる負荷や速度に応じてギアを切り替える機構）エンジンの動力をと呼ばれる部品の組立をしていました。

Q11. バイクの整備士になろうと思ったきっかけを教えてください！

Oさん：幼少期に父のバイクに乗せてもらった事があり、そこからバイクが好きになりました。

その後工業高校に進学し、就職の希望を考えた時に趣味を仕事にできたらいいなと思っていたところ、求人にバイクの整備士があったので応募し、採用となりました。

Q12. 正社員から派遣社員へ転職されたのはどうしてでしょうか？

Oさん：正社員で勤めていた会社は、元々友人の誘いがあって入社しました。昼勤のみで残業もありませんでしたが、その代わりに給与に不安を感じる会社でした。

しばらくして友人が退職し、夏と冬の賞与も年を追うごとに支給額が減ってしまい将来性を感じることができなくなってしまったので退職を決意しました。

次の仕事も製造関係で考えていたので「せっかく転職するなら大手製造業で働いてみたい」と思い、給与もそこそこ貰えることもあって派遣社員へ転職しました。

Q13. どんな方法・条件でお仕事を探していましたか？

Oさん：前に住んでいたエリアの近場で時給のいいところを条件に探していました。現職を選んだのは探していたエリアで時給が一番高かったことが決め手です。

Q14. 働く前と後でギャップを感じましたか？

Oさん：前職と同じくらいの疲労度だと思っていましたが、実際に働いてみると前職よりも3倍くらい疲れるようになったのが一番のギャップですね。

製造業について

Q15. 製造業で働いて良かった点はありますか？

Oさん：同じ作業の繰り返しなので、自分でいろいろ考えて仕事をしなくていいのが、自分としては良かった点ですね。

Q16. 製造業で働いていて苦労したことはありますか？ また、それをどうやって乗り越えましたか？

Oさん：普段使わない体の使い方をするので、最初は指や腰が痛くて仕方なかったのが辛かったですね。でも今は作業に慣れたので、そういった悩みもなくなりました。

プライベートについて

Q17. 仕事終わりや休日の過ごし方を教えてください！

Oさん：仕事終わりは近場のゲームセンターに行ったり家でゆっくりしてますね。休日は地元が名古屋なのでそっちの方で友人と遊んだりしています。

Q18. 仕事とプライベートは両立できていますか？

Oさん：土曜に時々出勤があるとプライベートの時間が減りますが、基本的には両立できてますね。

将来について

Q19. やってみたいお仕事はありますか？

Oさん：同じ製造業で同業他社の工場で働いてみたいですね。新しい作業を覚えるのは大変ですが個人的には楽しいと感じているので。

Q20. 今後の目標や夢を教えてください！

Oさん：今のところは深く考えてないので早いうちに夢や目標を立てることが目標ですね（笑）。

Q21. これから製造業で働く人・働きたい人へのメッセージがあればお願いします！

Oさん：製造業といっても、ひとつの工場の中にいろいろな工程があります。なので、どれかひとつは自分に合う工程があると思います！

社員さんもかなり丁寧に教えてくれるところが多いので、少しでも興味がある人は思い切って働き始めてみてください！

まとめ

自分にはどんな仕事があっているのか、年齢を重ねてもなかなか見出すことができない人は多いのではないでしょうか？

「工場の中にあるいろいろな工程の中には、どれかひとつは自分に合う工程がある」というOさんのメッセージは、そんなひとたちにとって製造業のお仕事に興味を持つきっかけになる言葉かもしれません。

また、与えられたミッションをしっかりこなすのが得意、ルーチンワークが好きという方は、Oさん同様に組立のお仕事が向いているのかもしれませんね！

今後もお仕事されている方々の声・製造業の魅力をお伝えしていきます！

制作：工場タイムズ編集部