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ほんとに濡れても大丈夫? 覚えておきたい防水携帯の仕組み

2015/12/24公開 / 2023/06/05更新

私たちにとって、スマートフォンや携帯電話なしの生活は想像しにくいですよね。電話やメール、SNSをはじめ、店の予約、物品の購入などあらゆる場面で活用されています。

そんなスマホや携帯が不注意で水没して使えなくなってしまうと、途端に仕事や生活に支障が生じます。

今回はスマホに絞って、その防水機能についてご紹介します。防水についての基礎知識から、水没時の対処法などを詳しく説明していきます。

防水の等級の違いって?

スマホの防水は機能によって8つの等級に分けられています。

一番低い「保護等級1」の防水機能が、落ちてくる水滴に耐えられるというもの。「保護等級4」は、車の走行時などに飛び散った軽い水しぶきを浴びても耐えられるレベル。「保護等級5」になると、激しい勢いで水がかかっても大丈夫なレベルです。

また、保護等級7や8なら、水中に落としても機器内に水を通さず、使い続けることができます。一般的に「防水機能付き」という商品は、防水の保護等級が3(一定量の水滴を受けても影響がない)以上のものを指します。

ただ、防水機能の説明が「生活防水」「完全防水」など商品によってあいまいに表記されていることがあります。この場合、「保護等級4」未満のものを「生活防水」、「保護等級5」以上のものを「完全防水」と区別しています。

ちなみに腕時計なら、防水機能は等級ではなく「10気圧防水」などと気圧で表現されることがあります。「10気圧防水」は「100M」「10BAR」と表記されます。これは「100mの水圧に耐えられる」という意味です。「100m潜っても平気」という意味ではないので、詳しくは購入時に店員さんに確認してください。

防水機能も万能ではない!?

防水機能の仕組みとともに、気を付けたい点についてお伝えします。

防水の仕組み

通常は、上下のケースや電池カバーのすき間にシリコン製のゴムパッキンを詰めたり、両面テープを貼って電子部位に水が入ってくるのを防ぐという仕組みです。完璧な接着を施すことで密封性を高め、「完全防水」を実現しています。

防水機能も万能ではない!

ところが、防水機能が高いスマホも、毎日使用しているうちに少しずつ機能が劣化してきます。ゴムパッキンが破損したり劣化すると、防水機能が十分働かないことがあります。

また、「防水」というのはあくまで普通の水を想定しています。これが海水や風呂などの湯、プールの水、石鹸水になると、防水機能が役に立たない場合があるのです。スマホはもともと水中で使うように設計されているわけではないので、防水機能がついていても、なるべく水に浸けないほうがいいでしょう。

もしもの時のリカバリー方法

携帯が水没してしまった時に、もしかしたら復活させることができるかもしれないリカバリー方法について解説します。

気をつけていたつもりなのに、気を抜いた瞬間、うっかりスマホを水に落としてしまった!――そんな経験はありませんか?そういう時に応急処置として試していただきたいことがあります。

まず、水中からスマホをできるだけ早く引き上げ回収することです。次に電池パックやSIMカードをできるだけ早くスマホから抜き取ること。電子部位に水がかかると、その部分は使い物にならなくなってしまいます。

また、水分を切ろうとしてスマホを振らないようにしましょう。スマホを振ると、濡れていなかったところにまで水分が入り込んでしまう可能性があります。

次はスマホ全体の乾かしです。乾いたタオルなどを使って水分をよく拭き取ったら、2~3日そのままにし、それから電源を入れます。そのとき、ジップロックにスマホと乾燥剤を一緒に入れて放置するのがオススメです。水没させると焦ってすぐに電源を入れてしまいがちですが、電源はよく乾いてから入れるのがポイントです。

それでも電源が入らず、万事休すか…と思った時は、最後の手段として水没修理を売りにしている業者に頼むのがいいでしょう。

防水機能は便利だが、過信は禁物

「防水」にも、軽い水滴に対応できるものから水中に落としても大丈夫なものまでいろいろな種類があります。しかし、「防水」の「水」は常温の真水を意味していることが一般的で、風呂やプール、海水では役に立たないことが多くあります。水没シーンで多いのはトイレ。気をつけていても、ポケットや手から落ちてポチャン!ということは起こりがちです。そんなときは速やかにスマホを回収し、振らずに電池パックとSIMカードを抜き取ること。電源は完全に乾いてからつけること。これらに気をつければ、復活させられる可能性が出てきます。もしもの時は試してみてください。

制作:工場タイムズ編集部

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