工場と聞くと、モノづくり をしている現場をイメージする人が多いかもしれません。
実は工場には、モノづくり をしている人をサポートする工場内事務の仕事があります。
工場内事務の仕事内容はどのような作業になるのでしょうか。また、一般的な事務との違いはあるのでしょうか。
工場事務の仕事内容
工場事務の仕事は一般的な事務と同じくデスクワークはもちろん、それに加えて工場ならではの仕事を担当することがあります。
材料の仕入れや管理、伝票整理、パソコンへの入力作業、取引先との連絡などは一般的な事務とほとんど同じ作業です。初心者の方でも簡単なビジネスマナーを身につけることで 、職場や取引先の人と問題なく対応ができるでしょう。
工場事務ならではの仕事の一つに機械の管理があげられます。工場ではたくさんのものがつくられているので、一日中機械が稼働していることも珍しくありません。どのくらいの量をいつまでにつくる必要があるのかなどを管理しながら、必要に応じて機械の動き具合を調整する仕事を任される場合もあります。
また、経験者を優遇している工場もありますが、基本的には未経験者でも働ける仕事となっています。男性も数多く活躍していて、 雇用形態は派遣や契約社員などの募集がされているので窓口は広い職種といえるでしょう。
工場事務の「やりがい」はなにがある？
工場事務の仕事をする上で、どのようなやりがいを感じることができるのでしょうか。ポイントをいくつかご紹介します。
自分が関わったものが世の中へ
食品や洋服、家電、車など、普段の生活に身近なありとあらゆるものが工場でつくられています。例えば、金属を用いた製品をつくる工場では、材料の仕入れ時には素材の かたまりだった金属が、最終的にまったく違う形になって製品となります。そして、その製品が出荷され世の中で使われているのを見たり聞いたりしたときには、誰かの役に立っていると実感できて仕事のやりがいとなるでしょう。
モノづくりに間近で参加できる
モノづくりに興味はあるけど、自分に何ができるかわからないという人もいるでしょう。工場事務の仕事につけば、 オフィス事務では関わることのない機械やモノづくりの音、工場員の仕事の様子を間近で体感 することができます。納期や売り上げ、生産数などのモノづくりにおける重要な部分に関しては、社内や取引先との電話、書類のやりとりなどの業務を通じて少しずつ知っていくことになります。
コミュニケーション能力が発揮できる
工場事務では、現場の様子に応じて材料の仕入れスケジュールを変えたりします。そのため、今どの材料が足りていないのか、取引先に必要な連絡事項はないのかなど、現場の人としっかりとコミュニケーションをとって仕事を進めていきます。
工場事務に向いている人とは？
工場事務は初心者でもチャレンジしやすい仕事ではありますが、どんな仕事にも適性があります。工場事務に向いている人の例をご紹介します。
新しいことを学ぶのが好き
工場には、見たことのない機械や、あまり聞きなれない用語やルールがたくさんあります。また、企業によっては独自の入力システムを採用しているので、今までやったことのないパソコン作業をする場合もあります。そのため、知らないことを前向きに楽しみながら学べる人は向いているでしょう。
コミュニケーションに抵抗がない
現場のサポート的役割を担うことが多い工場事務。事務内の対人関係をはじめ、現場の人ともコミュニケーションを取りながら仕事を進めていきます。黙々と一人で作業をするというよりかも、コミュニケーションに抵抗がなくいろんな人と協力して仕事をできた方がよいでしょう。
柔軟性のある人
工場では製造しているものの量やスピードが時期によって変わることがあります。現場のサポートも工場事務の仕事ですので、工場事務の人の仕事もそれに合わせて変化します。普段の作業をこなしながら、その都度変化に応じた柔軟な対応のできる人はこの仕事に向いているといえるでしょう。
まとめ
工場事務の仕事は一般的な事務仕事をはじめ、現場にも目を配りサポートするのが主な仕事内容です。工場事務のやりがいを感じられるポイントは、なんといっても「モノづくり」に携われること。普段の生活にはあまり馴染みのない工場だからこそ、新たな発見もあるはずです。 事務の経験がある人はもちろん、未経験者の人でも始められる仕事内容がほとんどなので、他の事務では味わえない経験がしたい！という人にとってはチャレンジのしがいがある仕事と言えるでしょう。
制作：工場タイムズ編集部
