インターネットの普及により、どこよりも「最安値」を探して商品を買うことができるようになりました。
価格を比較するWebサイトを利用して、なるべく安くパソコンやデジカメなどの電化製品を購入しようとしている人もいるでしょう。
そこで気を付けたいのが中古品の購入です。いざ届いてみたら、粗悪品だったり、外観の損傷がひどかったりと、「安かろう悪かろう」という商品が一部存在するのは事実です。 そこでオススメなのが、中古なのに安い「メーカー再生品」です。
今回は、安いのに新品同様という、いいとこ取りのメーカー再生品についてご紹介します。
メーカー再生品とは?
メーカー再生品とは「リファービッシュ品」とも呼ばれ、初期不良でメーカーに戻された製品をはじめ、購入後にパッケージが開封されたり、展示品として使用されたために販売店からメーカーに返品された製品を意味します。「訳あり商品」や「修理再生品」などと呼ばれることもあります。
なぜメーカーに戻った製品が再び市場に流通するのでしょうか?それは、戻された製品を廃棄しようとすると、メーカー側に流通や廃棄コストといった処分費用がかかってしまうことが大きな理由です。
一方、メーカー再生品なら、メーカー側の負担はほぼ修理費用だけで済みます。初期不良が原因でメーカーに戻された製品は、まず不具合の原因について調べられ、その後、部品の交換や修理が行われます。その上で、新品と同様の品質検査を通過した製品だけが、メーカー再生品として再び出荷されるのです。廃棄せずに修理して、もう一度市場に送り出すというサイクルから、環境に優しい点でも注目されています。
メーカー再生品を購入するメリットって?
メーカー再生品を購入するメリットの第1は、安く購入できることです。通常、新品の1~2割引で販売されます。
内部の不具合は、メーカーに戻った時点で新しい部品に交換されますし、新品同様の検査に合格した後に出荷されますので、性能は新品と同レベルです。さらに、中古品なのにメーカーの保証書が付きますので、新品購入時と同じようなサポートが受けられます。通常の中古品でメーカー保証が受けられることはほとんどないので、そこは大きく異なる点です。また、使い古した中古品と違って、メーカー再生品は比較的初期の段階でメーカーに戻されるため、製品が劣化していないという点もメリットです。
メーカー再生品を購入するときの注意点
最後に、メーカー再生品を購入する際のポイントをお伝えします。
こんな人にオススメ!
「中古品には抵抗があるけど、パソコンやデジカメなどの製品を何とか安く購入したい」という人にオススメです。メーカー再生品の性能は新品同様です。最新機種や製品スペックにあまりこだわりがなく、必要最低限のスペックがあればOKという人は、検討する価値ありです。
選ぶ際のポイント
中身は新品同様でも、完全に新品というわけではありません。性能や動作には全く問題がなくても、やはり表面などに多少の傷がある場合もあります。メーカー再生品はネットからでも購入できますが、外観が気になるという人は、メーカー直営店などのメーカー再生品コーナーやアウトレット店舗で直接購入することをオススメします。また、販売台数に限りがあり、自分が欲しい製品が必ず店頭に並んでいるわけではないので、その点をデメリットとする考え方もあります。
一方、メーカー再生品とよく似た製品に「リースアップ品」があります。これは、企業などにリースされていたパソコンを整備して商品化したものです。これもメーカー再生品と呼ばれ、価格は2万~3万円台と格安です。ただし、企業で数年間使い込まれたものが中心になるので、新品同様のメーカー再生品とは大きく違います。購入の際は注意しましょう。
賢い買い物は正しい知識から
欲しかった商品を格安で手に入れても、すぐに壊れてしまうような二束三文のガラクタをつかまされたのでは買い物として失敗です。
賢い買い物とは、性能の良いものを安く購入することです。メーカー再生品は市場にたくさん流通しているわけではありませんが、意識してアウトレット店などを回ったり、ネットで探せば、お気に入りの製品が見つかるかもしれません。中古品やアウトレット品を購入することに抵抗のある人、中古品でも新品と同じようなサポートを受けたいという人は、一度メーカー再生品の購入を検討してみてはいかがですか?
制作:工場タイムズ編集部