お気に入りの靴はできるだけ長く履きたいですよね。しかし、どんなに注意をしていても、時間とともに着実に傷んでいきます。
「修理に出すと結構な費用がかかってしまうのは嫌だな…」
そんな人には、自分で簡単にできる修理方法があります。知っていれば自分の手で靴の寿命を延ばすことができます。そこで今回は自分でできる靴のかかとの修理についてご紹介します。
市販の補修材を使う!
せっかくの履きなれた靴のかかとが、擦り減ってきた…そんな時、あなたならどうしていますか?そのまま履き続けるのは格好悪いけど、修理に出すまではしたくない…履き心地は抜群だったのに。そこで、市販の補修材だけで、上手に補修する方法をご紹介します。この修理はすり減った「かかと部分」の空間を埋めて、元の形に戻すイメージです。
補修する面のゴミや汚れを落とす
まずは靴底の汚れを念入りに落とします。軽く砂やホコリを取った後、補修する箇所はブラシなどでゴミを落とし、さらに紙やすりでキレイにしましょう。
かかとのラインに沿ってテープで固定
ポリエステルの板などをかかとのラインに沿って、テープを貼ります。ポリエステルの板はペットボトルを靴のかかとに合わせて切ったようなもので大丈夫です。女性の靴であれば問題ありませんが、サイズの大きな靴の場合は大きめの板を用意しましょう。テープはビニルテープなど自宅にあるもので構いません。
補修材を流し込みヘラでならす
ポリエステルの板を貼ることで、かかとが擦り減る前のラインが浮き彫りになります。そこにやわらかい粘土のような補修材を流し込んでいきます。擦り減りの激しい部分から、優先的に流し込みます。しっかりと力を込めて、粘り気が強い補修材をひねり出してください。
そして埋まったらヘラで均一にならしていきます。何度もヘラを使用した箇所は、スジができてしまうので、多めにこんもりともった補修材を一気に水平にさせる気持ちで取り組みましょう。
そのまま硬化するまで乾かす
刺激臭はしませんが、換気が効く風通しの良い場所に置いて乾かしましょう。最低でも24時間は置いておくことをオススメします。乾いたことが確認できれば、ポリエステルの板を剥がして完成です。
かかとの土台まで削れてしまったら…
かかとの靴底が擦り減るだけではなく、もしもかかとの土台まで削れてしまったら?もうプロの修理に出すしかないの?いえ、諦めるのはまだ早いです。自分で補修ができる方法があります。この修理は削れたかかとを継ぎ足すことをイメージしてください
土台の削れた部分を削って、接着剤を塗る
まずは削れてしまった箇所を削って、均一になるよう平らに整えていきます。そして接着剤を均等になるように、二度塗りつけてください。
土台となる材料を釘で固定する
かかとの土台にする材料を、隙間がないようにピッタリと密着させます。今回補強する部分を大まかに削り落し、釘を使って固定します。そして先程と同様に、接着剤を二度塗りつけます。
接着剤を塗り、靴底部分となる材料を貼る
ここで靴底となる材料を貼り付けていきます。このときはかかとより大きくはみ出していても大丈夫です。
はみ出た部分を削って仕上げる
そしてはみ出した部分を削っていきます。かかとの周りをしっかりと削ることで、歩くときに段差を感じるなどの違和感がなくなります。
便利な修理グッズ!
ほかにもオススメしたい便利な靴の修理グッズは、まだまだあります。
かかとに貼るだけの補修材
かかと部分に貼るだけで、擦り減りが補修できるグッズがあります。補修用の補強ゴム商品で、2mm~8mmまで、好みの厚さが選べます。擦り減っている自分の靴の状態によって使い分けられるのが大きなメリットです。
付属の接着剤を使用しても大丈夫ですが、山登りのスニーカーなどの補強であれば強度の高い接着剤を使用することがオススメです。また擦り減りが予想される靴は購入直後すぐに貼り付けることで、靴自体を傷みから守れます。
滑らない!削れない!の万能商品
滑りやすい靴に貼るだけで、歩いているときの滑りをなくすための便利グッズもあります。しかし、すり減った靴にそのまま貼ると滑り止めが剥がれてきてしまい、パコパコして歩きづらくなります。もしも擦り減った靴に使用する場合には、補修材や補強ゴムを使用した後に、上から貼り付けてください。
100円均一でも材料は揃う
補修材や補強ゴム、滑り止めはすべて100円均一で購入できます。しかし付属として着いてくる接着剤は使用せずに、強力な接着剤を別で購入するようにしましょう。もちろんその別途購入する接着剤も100円均一に売っています。「100円均一のグッズだから…」と、半信半疑で購入した人は、その効果にきっと驚くでしょう。
靴の寿命は自分の手で延ばせる
これまでは高い費用を払って修理に出したり、寿命が来たと思い捨ててしまっていた、履きならした大切な靴。これからはかかとが擦り減ったり、土台が削れたなどの修理はお金をかけずに、自分の手で簡単にできます。
100円均一には、ほかにも「穴修理」や「中敷き」グッズなど、男性も女性にも嬉しいアイテムが多くあります。最近では、ハイヒールかかと底のゴム交換も可能になっていて、方法さえ知っていれば靴修理は自分で行えるものに変わりつつあります。
制作:工場タイムズ編集部