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溶接道具

溶接に使う道具の名前のまとめ! これなんて言うの?

2015/10/21公開 / 2023/09/22更新

DIYや日曜大工でいろいろなモノを手作りする人が増えてきました。なかには、溶接機を使って家具の修理を行う人がいます。

そこで今回は初心者の人に使われる溶接の道具について解説します。道具の名前から正しい使い方、今さら聞けない基礎知識まで溶接の世界を幅広くご紹介しましょう。

溶接で何ができるの?

溶接とは、ひと言で言うと複数のモノとモノをくっつける技術です。そんな溶接にはどんな種類があるのでしょうか。また、モノをくっつけることで何をつくっているのでしょうか。

溶接に用いられる代表的な方法は2つです。

アーク溶接

コンセントを抜いたり差したりするときに青白い火花がバチッと飛んだことはありませんか?あれはアーク放電と呼ばれる現象です。アーク溶接はそんな空気中の放電現象を利用した溶接技術です。くっつけるモノと溶接棒の間に強い光と熱を発生させることで、それぞれモノをいったん溶かし、くっつけます。

ガス溶接

水素やLPGなど可燃性のガスを燃やすことによる溶接方法です。可燃性ガスを燃やすことで溶接部を加熱してモノ同士をくっつけます。アーク溶接と比べると溶接のスピードは遅いものの、作業時に接合部分が見えやすく作業しやすいというメリットがあります。

実は工場で生産される製品だけではなく、家庭での日曜大工やDIYにも溶接技術は多く使われています。家庭用のアーク溶接機があれば、自宅でも簡単に溶接作業ができるのです。

たとえば椅子からキャスターの足が取れてしまった場合を例に挙げます。椅子とつながっていたキャスターの接合部分の塗装とネジのところを削り落とし、接着剤で椅子とキャスターを固定します。その部分をアーク溶接機で接合すると、うまくくっつけることができます。ほかにもこうした修理だけでなく、デザイン性の高い鉄製の表札をつくるなどの工作に使えます。

プロが使う溶接道具

溶接道具には、どのようなものがあるのでしょうか。よく使われるものから種類ごとにご紹介します。

溶接機

強い光と熱を発生させることにより、2つ以上の金属を溶かしてくっつける機械です。ほとんどの場合は手動で溶接を行います。。大規模な工場になると、ロボットが自動で溶接を行うことがあります。

遮光マスク(溶接面)

溶接作業をするときに、飛び散る火花や有害な光などから身を守るためのマスクです。保護用のメガネが一体化しているものがほとんどです。

やっとこ

別名「やっとこばさみ」とも呼ばれ、クギや板金、熱した鉄をつかむときに使用する鉄製の工具です。また、溶接のするものを曲げるときに使用することがあります。

溶接トーチ

溶接を行う際に必要な電流・ガスなどを伝える器具です。自動溶接や機械で行うロボット溶接などで使用されます。

溶接棒ホルダ

アーク溶接を手作業で行うときに使う器具で、溶接棒に必要な電流を流すためのものです。

ポジショナー

溶接する対象物を固定させる作業台のことです。これを利用することで、固定された対象物をポジショナー上で回転させることができ、溶接しやすく作業効率が高まります。

スプール

主にアーク溶接に使われるもので、溶接機に使うワイヤーをグルグル巻いた「まきじゃく」のことです。合成樹脂や鋼製のものが一般的です。

家庭で使える溶接道具

家庭で溶接作業を行うためには、どのような道具を使用し、どんな服装をするのがいいのでしょうか?

家庭用溶接機

いくつか種類がありますが、多くは鉄かステンレスに使う溶接機です。またプロの溶接機と比べて家庭用の電源は100ボルトと電圧が低いので、家具やバイクなどの小さな部分の溶接に向いています。

遮光メガネ(溶接メガネ)

溶接時に発生する光を直接見てしまうと、紫外線により目を傷める恐れがあります。遮光メガネをかけておくことで、紫外線や金属から飛び散ったものが目に入らないようにすることができます。

その他

溶接物の角度を固定して維持できる「マグホールド」や、溶接後のスス汚れを取り除く「チッピングハンマー」「ワイヤーブラシ」があると便利です。

溶接に臨む服装

溶接作業には、アーク光や火花などが発生します。火傷を防ぐためにも「溶接用手袋」や「革エプロン」を使用しましょう。また「防じんマスク」の着用をして、換気を十分に行いながら作業します。

正しい知識を持とう!

溶接によってモノとモノを接合させるのは面白く、また家庭で使えると便利な技術です。工場に勤務するプロだけの技術ではなく、家庭用溶接機のおかげで自宅でも簡単にできます。溶接に関する正しい知識を持つことでDIYのスキルや楽しさが一層大きくなります。趣味で溶接機を扱う人はたくさんいるので、そういった人のブログなどを見ればよりイメージがつきやすいでしょう。

制作:工場タイムズ編集部

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