金型設計
金型とは製品を作るための型のことで、自動車から細かい日用品まであらゆるものが型で成形加工することによってできあがります。
プレス用、ダイカスト用、ガラス用、プラスティック用とたくさんの種類があり、製品の素材によって分かれています。金型によって製品を早く、安く、均一に作ることが可能になるのです。
この金型を設計する金型設計の仕事は、製品の品質を大きく左右します。日本には昔から優秀な金型設計士がおり、日本の産業を支えてきました。
金型設計士の多くは大手企業の下請けの町工場で働いていますが、腕のいい職人ともなると世界で一目置かれる存在であることも珍しくないほどです。NASAからも注目された携帯電話用電池ケースの絞り金型開発をした岡野工業などが挙げられます。
経験と才能がものを言うまさに職人の世界といっていいでしょう。
金型設計士になる人の多くは工業系の学校を卒業しており、現場で経験を積んでいきます。
金型の設計をするのとは別に金型工といって図面に基づいて、金型表面に手仕上げした部品で金型を組み立て、試作し、品質の確認をする仕事があります。こちらは金型制作技能士という資格が必要です。
やはり多くの人は工業系の学校を卒業し、現場で経験を積んでいくのですが、更にこちらでは数学的知識が必要になります。
もちろん手先が器用で、黙々と細かい作業をしていくことが苦にならず、ときには新しい発想ができる人が向いています。