工場勤務で重要な危険予知活動とは
危険予知活動(KYK・KY活動)とは、作業を進める中で起こりうる危険について話し合い考えることによって、一人ひとりが仕事に隠れた危険に気づけるようにすることです。
工場や工事現場などで実施されており、まず最初にKYT(危険予知トレーニング)シートを用意して、事故に繋がりやすい場面、現場での状況を題材にして、それに対し5,6人でグループを組み、4R方式で議論をします。
4R方式とは、
- ・現状の把握
- ・本質の追求
- ・それぞれ個人ならどうする
- ・そのグループならこうする
という段階に分けグループ内で議論をし、最終的に全体で共有する方式です。
こうした日々の危険予知活動は、ヒューマンエラー(人的ミス)防止に対して最良の手段になります。
また現場や工場の仕事などでは、ヒヤリハットという言葉をよく聞くことになると思います。ヒヤリハットとは、重大な事故には至らなかったがその可能性が大いにあった行動や状況で事故の一歩手前といわれている状態を表すことで、文字通りヒヤッとしたりハッとしたりする瞬間から名づけられました。1件の重大な事故の裏には、29件の軽微事故、さらに300件のヒヤリハットがあるとも言われています。
例)大きい荷物を前に抱えていて前が見えない状態で、階段の近くでつまずき転落しそうになった。
1件の重大事故をなくすためには、この300もあるヒヤリハットを少しでも減らしていくことが大切です。