「仕事を辞めたけど、すぐに次が見つかるか不安…」「収入がない期間、どうやって生活したらいいんだろう…」
そんなときに頼れるのが「失業保険」です。でも、「手続きが難しそう」「何から始めたらいいかわからない」という声も多く聞きます。

この記事では、失業保険を受け取るための条件や具体的な流れをわかりやすく解説します。

そもそも失業保険ってどんな制度?

失業保険とは、働いていた人がやむを得ず仕事を辞めたあと、次の仕事が決まるまでの間に受け取れる給付金のこと。正式には「雇用保険の基本手当」といいます。

この制度があるおかげで、金銭的な不安を少しでも減らしながら、次の一歩を踏み出せるようになります。

POINT:こんな人が対象です!
✅ すぐに働きたいという意志がある
✅ ハローワークに通って就職活動をしている
✅ 過去2年間で雇用保険に12ヶ月以上加入していた

失業保険をもらうために必要な条件とは?

失業保険を受け取るには、次の2つの条件を満たしている必要があります。

  1. 離職日以前の2年間で「通算12か月以上」雇用保険に加入していたこと
  2. すぐに働く意思と能力があるが、まだ就職できていない状態であること

✅ アルバイトでも雇用保険に加入していれば対象になる場合があります(週20時間以上などの条件あり)。
✅ 自己都合退職(自分から辞めた場合)と会社都合退職(リストラなど)では、給付開始までの待機期間が異なります。

>雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。

参考:厚生労働省 ハローワークインターネットサービス | 基本手当について

【具体的な手続きの流れ】6ステップでやることをチェック!

以下の流れに沿って進めれば、スムーズに失業保険を受け取れます。

STEP1:在職中に証明書などの準備をする

できれば在職中に「雇用保険被保険者証」の有無を確認しましょう。また、会社がハローワークに提出する「離職証明書」については、離職前に本人が氏名の記載をすることになっていますので、離職理由等の記載内容についても確認しておきましょう。離職後、「雇用保険被保険者離職票」が届きます。受け取りに行く場合もあるので注意しましょう。

もし、会社から離職票が交付されなかったり、事業主が行方不明の場合などについては管轄のハローワークに問い合わせてみましょう。

STEP2:ハローワークで求職申込をする

住所地を管轄するハローワークで「求職申込書」を提出します。以下の持ち物を忘れずに!

持ち物チェックリスト
□ 離職票(1)・離職票(2) ※それぞれ必要です
□ 雇用保険被保険者証
□ 身分証明書(マイナンバーカードなど)
□ 印鑑
□ 本人名義の銀行口座の通帳またはキャッシュカード

STEP2:離職理由の確認に備える

窓口で「自己都合か会社都合か」など、退職理由の確認があります。勤務時の状況を聞かれるので、思い出しておきましょう。

NG例:なんとなく辞めました → 失業保険の給付に不利になる可能性あり
OK例:体調不良での通院が増え、勤務継続が難しかった(事実を具体的に)

STEP3:「雇用保険受給資格者のしおり」をもらう

ハローワークから制度の詳細が載った「しおり」が配られます。ここに受給までの流れや注意点が書かれているので、必ず目を通しましょう。

この時点で、初回説明会の日程も案内されます。

STEP4:初回説明会に参加&「求職活動計画書」を作成

説明会では、就職活動の流れや制度の使い方を学びます。
そこで配布される「求職活動計画書」に、自分の就職活動の計画を記入します。

✅ セミナーに参加したり、求人に応募したりする予定をざっくり書けばOK
✅ 担当者と一緒に計画を立てるので、ひとりで悩まなくて大丈夫です!

この時に、「雇用保険受給資格者証」「失業認定申告書」ももらいます。これが、今後のやりとりのベースになります。

STEP5:4週間ごとの失業認定を受ける

失業状態にあることを確認するため、4週間に一度、失業の認定を行います。原則2回以上の求職活動の実績が必要です。

「失業認定申告書」に求職活動の状況等を記入し、「雇用保険受給資格者証」とともに提出しましょう。

求職活動の範囲について

求人への応募

ハローワークが行う、職業相談、職業紹介等を受けたこと、各種講習、セミナーの受講など

許可・届出のある民間機関(民間職業紹介機関、労働者派遣機関)が行う、職業相談、職業紹介等を受けたこと、求職活動方法等を指導するセミナー等の受講など

公的機関等((独)高齢・障害・求職者雇用支援機構、地方自治体、求人情報提供会社、新聞社等)が実施する職業相談等を受けたこと、各種講習・セミナー、個別相談ができる企業説明会等の受講、参加など

再就職に資する各種国家試験、検定等の資格試験の受験

参考:厚生労働省 ハローワークインターネットサービス | 雇用保険の具体的な手続き

STEP6:失業保険の受給

失業認定を受けたあと、通常5営業日ほどで登録した口座にお金が振り込まれます。振り込み日には数日余裕を持ちましょう。

よくある不安と対処法

不安アドバイス
初めての手続きで緊張する…ハローワークの職員さんは丁寧に対応してくれます。「初めてです」と一言添えるとより親切に教えてもらえますよ。
何度も通うのが面倒…認定は月1回程度なので、想像より少ないです。事前に予定をカレンダーに入れておくのがオススメ!
就職活動って何をすればいいの?セミナー参加や求人検索もOK。気になる企業があれば、まずは応募してみましょう。動きながら考えることも大切です。

まとめ:一歩踏み出せば、ちゃんと前に進める!

失業保険の手続きは、最初こそ少しややこしく感じるかもしれません。でも、流れさえわかればスムーズに進められます。

給付を受けながら、焦らずしっかり次のステップを考えることができます。
今は「準備期間」だと思って、自分のペースで未来に向かって動いていきましょう!

「ちょっとやってみようかな」と思えた今が、動き出すタイミングです。まずは最寄りのハローワークに行ってみましょう!

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